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TOYOTA ALPHARD / VELLFIRE
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CADILLAC ESCALADE
ゆったり座れて想像以上に広い室内空間
まず、比較的差が少ないのが全高とホイールベースだ。全高は5mm差でアルファードが勝っており、ホイールベースは60mm差でエスカレードが長い。どちらも7名乗車が可能な3列シート車であり、その乗員すべてに十分なスペースが確保されているのは、ディメンションから明らかだ。また、2列目シートが左右独立式となっており、ここに座る乗員は特に広々とした空間でドライブを楽しめることだろう。
両車で大きく異なっているのは全長と全幅。それぞれエスカレードが全長で405mmと全幅で215mm上回っている。FFレイアウトを活かして最大限に室内スペースを確保しているアルファードは、全長差を覆すほどの室内前後長を備えるが、この全幅差はいかんともしがたい。小柄な人なら、隣に座る人に手が届かないと感じるほどのスペースがエスカレードには広がっており、その感覚は国産車では得られないものだ。
トヨタ・アルファード エグゼクティブ ラウンジ
全長4995×全幅1850×全高1935mm
ホイールベース3000mm
車両重量2230kg
キャデラック エスカレード プラティナム
全長5400×全幅2065×全高1930mm
ホイールベース3060mm
車両重量2740kg
エスカレードは圧巻の22インチ
アルファードは「Z」の場合18インチのタイヤ&ホイールが標準装備となるが、最上級グレードの「エグゼクティブ ラウンジ」では17インチが標準装備。エスカレードは2グレードとも圧巻の22インチという大径タイヤ&ホイールが標準装備されており、そのボディサイズにふさわしいラグジュアリーな足元を魅せてくれる。
トヨタ・アルファード エグゼクティブ ラウンジ
タイヤサイズ=225/65R17
トレッド(前/後)=1600/1600mm
キャデラック エスカレード プラティナム
タイヤサイズ=275/50R22
トレッド(前/後)=1730/1730mm
アメ車伝統のV8か最新ハイブリッドか
巨体を滑らかに走らせるパワーと環境性能を両立した最新の2.5リッター直4+モーターのハイブリッドシステムを搭載するアルファードに対して、エスカレードが備えるのはアメリカ車の代名詞ともいえるV8エンジン。
もちろん、6.2リッターのエスカレードも8気筒中の4または6気筒を休止させて燃費効率を高めるシステムや、10速と多段化されたトランスミッションなどの最新デバイスでアップデートが図られている。とはいえ、約0.5tの重量差もあり、燃費面ではアルファードが有利なのは明らかだろう。
両モデルとも重量級ボディだが、190PSの4気筒エンジン+モーターを搭載するアルファード、416PSの8気筒エンジン搭載のエスカレードともに、パワーは十分。効率的なハイブリッドか、もはや希少な伝統息づくV8エンジンか、悩ましい選択だ。
トヨタ・アルファード エグゼクティブ ラウンジ
エンジン形式=直列4気筒
排気量=2487cc
エンジン最高出力=190PS/6000rpm
エンジン最大トルク=236Nm/4300-4500rpm
モーター最高出力=134kW
モーター最大トルク=270Nm
トランスミッション=電気式無段変速機
WLTC燃費=17.5km/L
キャデラック エスカレード プラティナム
エンジン形式=V型8気筒
排気量=6156cc
最高出力=416PS/5800rpm
最大トルク=624Nm/4000rpm
トランスミッション=10速AT
2倍にも及ぶ価格差をどう考えるか
先代より高くなったと言われるアルファードのなかでも、最上級グレードの「エグゼクティブ ラウンジ」は850万円(FF)にも及ぶ。誰もが手を出せる価格設定ではないと言えるが、エスカレードはその倍近いプライスタグを掲げている。「プラチナム」と「スポーツ」の価格差は60万円だが、いずれもアルファードの2倍以上の価格設定だ。
トヨタ・アルファード
Z 2.5Lガソリンエンジン 540万円(FF)
Z 2.5Lガソリンエンジン 559万8000円(AWD)
Z ハイブリッド 620万円(FF)
Z ハイブリッド 642万円(AWD)
エグゼクティブ ラウンジ 850万円(FF)
エグゼクティブ ラウンジ 872万円(AWD)
キャデラック・エスカレード
プラチナム 1740万円
スポーツ 1800万円