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Czinger 21C V MAX
最高速を追求したロングテール仕様
2019年に起業家のケビン・ジンガーによって創立されたジンガー・ビークルは、米国・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とし、ハイブリッドスポーツカーを製作するアメリカの独立系自動車メーカー。
2020年、2.88リッターV型8気筒ツインターボエンジンに2基の電気モーターを組み合わせ、最高システム出力1267PSを発揮する「ジンガー 21C」を発表した。2番目のボディバリエーションとなる「21C V MAX」は、リヤオーバーハングを延長したロングテール仕様。高速走行に特化した低ドラッグ仕様の専用のエアロダイナミクスを纏い、253mph(407km/h)を発揮する。
今回のグッドウッドにおいて、ジンガーは、鮮やかなオレンジカラーを纏った21C V MAXを欧州に初上陸ささせた。「ゴールデン・ステート・オブ・マインド」と名付けられたオレンジは、彼らの故郷であるカリフォルニア州の花、ポピーにちなんだもので、世界屈指のハイパーカーブランド発祥の地カリフォルニアに敬意を表しているという。
オレンジとアーミーグリーンの組み合わせ
ジンガーは、車両開発において自然からのインスピレーションを重視しており、新色ゴールデン・ステート・オブ・マインドもその例のひとつ。毎年春になるとカリフォルニアの丘陵は鮮やかなオレンジに染まり、スーパー・ブルームと呼ばれるカリフォルニア・ポピーの花が咲き乱れる。新色のネーミングはこの時期に開催されるイベントにちなんで付けられている。
21C V MAXに採用された新色についてジンガー・ビークルの創設者兼COOのルーカス・ジンガーは次のようにコメントした。
「カリフォルニア州ロサンゼルスは私たちの故郷であり、この地のファクトリーにおいて21C V MAXは製造されています。サーキットでのレコードラップを塗り替えるだけでなく、自動車製造に革新をもたらしたハイパーカーをこの地で製造していることを誇りに感じています。この鮮やかな限定色は、我々のルーツであるカリフォルニアに敬意を表しているのです」
ジンガー・ビークルは、2023年末から最初のカスタマーへのデリバリーを開始。ロンドン、バルセロナ、ミュンヘン、フランクフルト、東京を含む、世界15のグローバル・ディーラーネットワークを拠点に、限定80台のみが販売される。