電動化を進めるGM「シボレー ボルト」の次期型を開発

GMのフル電動コンパクト「シボレー ボルト」がフルモデルチェンジを予告

2023年中に生産を終了すると発表されていた「シボレー ボルト」、次期型の投入がメアリー・バーラ会長兼CEOによって明言された。
2023年中に生産を終了すると発表されていた「シボレー ボルト」、次期型の投入がメアリー・バーラ会長兼CEOによって明言された。
ゼネラルモーターズ(GM)のメアリー・バーラ会長兼CEOは、シボレーのフル電動コンパクト「ボルト(Bolt)」の次期型投入を発表した。2016年に投入された現行ボルトは、2023年いっぱいで生産を終了。次期型も高い効率性と手頃な価格を実現しているという。

Chevrolet Bolt EV

米国市場で高い評価を得た現行ボルト

2016年に販売をスタートした現行ボルトは、フル電動モデルでありながらも、使い安いサイズと手頃な価格を実現し、米国市場において高い人気と評価を得ることになった。
2016年に販売をスタートした現行ボルトは、フル電動モデルでありながらも、使いやすいサイズと手頃な価格を実現し、米国市場において高い人気と評価を得ることになった。

現行ボルトは、GM初の本格量産EVとして、2016年末から米国市場で発売。手頃な価格と使いやすいサイズ、十分な航続距離により、2023年も好調な販売を続けている。ボルト・オーナーの70%近くがGM以外の製品から乗り換えており、今後もシボレーに乗り続けるとアンケートで答えている。

新型ボルトは、GMが独自開発したEV用新型バッテリー「Ultium(アルティウム)」と、EV専用コミュニケーションソフトウェア「Ultifi(アルティファイ)」をベースに開発。次期ボルトの投入次期や、具体的な詳細については、後日発表される予定となっている。

シボレーは、2023年にシルバラード EV、ブレイザー EV、エクイノックス EVの3車種を投入予定。ボルトはシボレーのフル電動ラインアップのエントリーモデルとして発売される見込みだ。メアリー・バーラCEOは、次期ボルトについて次のように説明する。

「私たちのカスタマーの多くは、ボルトを愛しています。現行モデルは記録的な販売台数を達成し、高い顧客満足度を獲得しました。シボレーやGMにとって、重要な基幹車種に成長したと言えるでしょう。新型ボルトを投入することで、私たちはその勢いを持続させます。アルティウムとアルティファイという最新技術を投入することで、開発コストを大幅に削減しながら、迅速な市場投入が可能になりました」

300台のみ生産された最初期型の1953年型シボレーC1コルベット。2シーターコンバーチブルモデルとしてデビューした。

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自動車メーカーは単に商品を売るだけではなく、その歴史やブランドをクルマに載せて売っている。しかし、イメージを確固たるものにする道のりは決して容易ではない。本連載では各メーカーの歴史から、そのブランドを考察する。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…