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過去の名車から最新モデルまで幅広く展示
メルセデス・ベンツは、72回目を迎える2023年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスにおいて、歴史的な名車から最新デザインコンセプト、そしてニューモデルのワールドプレミアなど、多彩なプレゼンテーションを用意した。
コンクール・デレガンスのオープニングイベントを前に予定されているのが、新型メルセデスAMG GTのワールドプレミアだ。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ、メルセデスAMG SLに続く新型2ドアモデルは、メルセデスAMGが完全自社開発した5番目のモデル。新型メルセデスAMG GTは、現行モデルからサイズを変更しながらも、スポーティでダイナミックなキャラクターを継承しているという。
今回、メルセデス・ベンツ W 06シリーズから、1927年に発表された4シータースポーツボディの「タイプS スポーツ ヴィエルシッツァーブ」と、1930年にカシミールのマハラジャのために製作された「モデル SS カブリオレ」という貴重な2台も登場。メルセデス・マイバッハは1932年製「マイバッハ ツェッペリン DS 7」を公開する
メルセデスAMGのマイケル・シーベCEOは、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスに向けて、次のようにコメントした。
「何十年もの間、モントレー・カーウィークとその締めくくりであるペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、カスタマーやエンスージアストにとってだけでなく、ラグジュアリーな自動車の魅力的なショーケースとなってきました。伝統と現代性を融合させながら、私たちの高級ブランドやモデルを一般に公開するのにこれほどふさわしい舞台はありません」
「今回、マイバッハからは1932年製の DS 7 カブリオレとフル電動モデルのEQS 680 SUVが展示されます。そして、このペブルビーチでは、新型メルセデスAMG GTがワールドプレミアを迎えます。この特別な時間が今から本当に楽しみです」
アメリカ上陸を果たす最新デザインコンセプト
ペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、最新デザインスタディの「ヴィジョン ワンイレブン」に加えて、ファッションブランドのモンクレールとコラボレーションした「プロジェクト モンド G」も展示される。
ヴィジョン ワンイレブンは、1960〜70年代にかけて、革新的なバンケル式ロータリーエンジンや、ディーゼルターボエンジンのテストベッドに使われた実験車「C 111」をオマージュ。ポリマー素材のテストベッドとしても活用されたC111は、その特徴的なガルウィングドアと目を引くオレンジ&ブラックのエクステリアカラーにより伝説の1台となっている。
ヴィジョン ワンイレブンのパワートレインは、2021年にメルセデス・ベンツの傘下に入った英国の電気モータースタートアップ企業「YASA」が独自開発した、パワフルな高効率軸流モーターを搭載。メルセデス・ベンツはこの軸流モーターをYASAと共同開発しており、次世代電動パワートレイン用として大量生産する計画を持っている。