定番ラグジュアリーサルーン「BMW 5シリーズ」を新旧で比較「大きなサイズはさらに?」「パワートレインは?」

8代目が登場したBMW 5シリーズ。多くのファンがいる定番ラグジュアリーサルーンを新旧で比較した。
8代目が登場したBMW 5シリーズ。多くのファンがいる定番ラグジュアリーサルーンを新旧で比較した。
半世紀以上の歴史を誇るBMW 5シリーズ。その最新型となる8代目は、本格的なEV時代への過渡期を象徴するモデルらしく、内燃機関搭載モデルとピュアEVモデルが並列してラインナップされている。今回はそのうちのディーゼルエンジン搭載モデルをピックアップし、最新型が先代に比べてどのように変わったのかを見ていこう。

NEW BMW 523d xDrive M Sport
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BMW 523d xDrive Luxury

5m超の全長など先代よりサイズアップ

スペックを見比べてみると、車両重量は同じながら、ディメンションはすべて新型が上回っている。その差は、全長+85mm、全幅+30mm、全高+35mmとなっており、モデルチェンジによる大型化が明らかだ。とはいえ、もちろん7シリーズよりは全体的にコンパクトなサイズに収められており、5m以上のサイズを誇る全長も7シリーズに比べると330mm小さい。

新型5シリーズはホイールベースも延長されたが、先代との差は20mm。全長ほどのサイズ差はないが、室内空間の余裕には十分寄与している。

NEW BMW 523d xDrive M Sport

全長5060×全幅1900×全高1515mm
ホイールベース2995mm
車両重量=1750kg
タイヤサイズ=245/45R19

BMW 523d xDrive Luxury

全長4975×全幅1870×全高1480mm
ホイールベース2975mm
車両重量=1750kg
タイヤサイズ=245/45R18

内燃機関はブラッシュアップも今後進む電動化

エンジン、トランスミッションともに大きく変わらず、先代から一層のブラッシュアップが図られている。最高出力は7PS向上しているが、他に大きな変更は加えられていない。なお、ガソリンエンジンモデル「523i」のエンジンスペックは、新旧モデルで同等だ。

今後は純粋な内燃機関のみを搭載したモデルは消滅していく運命にあり、“最後”を味わえる貴重さは何物にも代えがたい。

NEW BMW 523d xDrive M Sport

エンジン形式=直列4気筒ディーゼルターボ
排気量=1995cc
最高出力=197PS/-rpm
最大トルク=400Nm/-rpm
トランスミッション=8速AT

BMW 523d xDrive Luxury

エンジン形式=直列4気筒ディーゼルターボ
排気量=1995cc
最高出力=190PS/4000rpm
最大トルク=400Nm/1750-2500rpm
トランスミッション=8速AT

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著者プロフィール

古川 裕 近影

古川 裕

新型モデルを比較することを信条とするフリーランスジャーナリスト。過去にはゲンロクWebを運営する三栄に…