新型MIMI クーパー 3ドアがデビュー「BEV仕様を先行導入」

「MINI クーパー 3ドア」が10年ぶりのフルモデルチェンジ!まずはフル電動版「クーパー E/クーパー SE」先行デビュー【動画】

第5世代へと進化した「MINI クーパー 3ドア」のエクステリア。
MINI 3ドアがフルモデルチェンジを果たし、フル電動モデルの「クーパー E/クーパー SE」が先行公開された。
MINIがフルモデルチェンジを果たし、新世代MINIとしては4世代目となる新型「MINI クーパー」が発表された。初代から数えると5世代目となる新型は、MINIの伝統を継承しつつ新時代の到来を強調した内外装を採用。今回、フル電動パワートレインを搭載した「MINI クーパー E」「MINI クーパー SE」が先行公開された。

MINI Cooper SE

MINIの伝統と最新テクノロジーを融合

世界的に人気を集めた第4世代MINIのデビューから10年、新型MINI クーパー 3ドアは、伝統的なMINIらしさと、最新テクノロジーの融合を実現している。
世界的に人気を集めた第4世代MINIのデビューから10年、新型MINI クーパー 3ドアは、伝統的なMINIらしさと、最新テクノロジーの融合を実現している。

第4世代MINIの投入から10年という長いスパンを経て、フルモデルチェンジを果たした新型MINI クーパー 3ドアは、コンパクトなサイズから最大限の居住空間を提供するという、初代から引き継いできたコンセプトを継承。フル電動パワートレインの搭載に加えて、有機ELディスプレイが採用されたコクピットや、最新の運転支援システムなど、多くの最新技術が導入された。

MINIブランドを率いるステファニー・ヴルストは、新型MINI 3ドアの発表に喜びを隠さない。

「新型MINIクーパーは、フル電動パワートレインとピュアなデザインにより、都会的なライフスタイルに完璧にフィットする1台です。第5世代に進化したMINI クーパーは、伝統的なMINIのDNAと、革新的で未来志向のテクノロジーを融合させています」

2種類の電動パワートレインをラインナップ

第5世代へと進化した「MINI クーパー 3ドア」のエクステリア。
フル電動パワートレイン搭載モデルは「MINI クーパー E」と「MINI クーパー SE」をラインナップ。パフォーマンス仕様のMINI クーパー SEは、最高出力221PSを発揮する。

フル電動パワートレイン搭載モデルは「MINI クーパー E」と「MINI クーパー SE」2機種。ベーシック仕様のMINI クーパー Eは、最高出力186PS(135kW)、最大トルク290Nmを発揮し、0-100km/h加速は7.3秒。ハイパフォーマンス仕様のMINI クーパー SEは、最高出力221PS(160kW)、最大トルク330Nmを発揮し、0-100km/h加速は6.7秒というスペックとなる。

電力量40.7kWhのバッテリーを搭載するMINI クーパー Eの航続距離は最大305km(WLTP)。一方のMINI クーパー SEは電力量54.2kWhのバッテリーが搭載され、最大402kmの航続距離が確保されている。

電動パワートレインの搭載に加えて、トレッドとホイールベースの拡大により、先代モデルを上回る優れたドライビングダイナミクスを実現。専用チューニングされたサスペンション、フロアに搭載された高電圧バッテリーによる低重心化と相まって、MINIらしい正確な“ゴーカートフィーリング”を楽しむことができる。

凹凸を排したクリーンなエクステリア

第5世代へと進化した「MINI クーパー 3ドア」のエクステリア。
MINIの特徴だったサイド・スカットルやサイドのブラックバンドを廃止し、フラッシュ・ドアハンドルを採用するなど、クリーンなサーフェイスを実現している。

新世代MINIシリーズの中核をなすMINI クーパー 3ドアは、歴代モデルのデザインを引き継ぎながら、未来を予感させる斬新なサーフェイスが特徴。モダンなシルエットながらも、ショートオーバーハング、ショートボンネット、大径ホイールを備えたロングホイールベースなど、MINIの特徴的なプロポーションは不変だ。

フラッシュ・ドアハンドルやフェンダーフレアを採用した一方、MINIの特徴だったサイドスカットルやブラックバンドを廃止するなど、スムーズなボディサーフェイスを手にしたことで、より鮮やかなボディカラーが映えるようになった。ディテールパーツを排したシンプルなデザインは、全周囲型ウインドウエリアやコントラストの効いたルーフなど、MINIの特徴的なデザインをより強調する効果も伴っている。

MINIデザインのトップを務めるオリバー・ヘイルマーは、新型MINI クーパー 3ドアのデザインについて、次のように説明する。

「MINIの歴史からインスピレーションを得て、私たちは独自の新しいデザイン言語を作り上げました。これを『カリスマティック・シンプリシティ(Charismatic Simplicity)』と呼んでいます。そのデザインは、新型MINIの各モデルに強く個性的なキャラクターを与えることになります。ブランドの本質に焦点を当てた、明確でミニマルなデザインが、その特徴です」

様々な表情を演出する前後ライト

第5世代へと進化した「MINI クーパー 3ドア」のエクステリア。
MINIらしいデザインが採用されたヘッドライトとテールライト。どちらのライトも様々なモードに切り替えることが可能となっている。

MINIを象徴する円形ヘッドライトと大型グリルは、新型MINI クーパーでも健在。特徴的な八角形フロントグリルは、六角形が採用されていた先代モデルよりも、さらに力強いフロントセクションを演出する。今回、クロームの代わりに新たなアクセントカラー「バイブラント・シルバー」をチョイス。デイタイム・ランニングライトは、オプションも含めて3種類のデザインが用意され、「ウェルカム/グッドバイ・アニメーション」がドライバーを迎えてくれる。

テールライトは、新世代MINIをアピールする縦型ライトクラスターを導入。その形状は初代MINIのテールライトをオマージュしており、ヘッドライトと同様に様々なデザインモードに切り替えることができる。左右のテールライトを繋ぐブラック・ハンドルストリップの中央に「COOPER」のロゴを配置。サード・ブレーキライトとリヤフォグランプは、リヤバンパーと一体化されている。

サイドセクションはMINIらしさをキープしながら、現代的なデザインを採用。フラッシュサーフェイス化されたことで、Cd値0.28とコンパクトカーセグメントとしては、非常に高いレベルのエアロダイナミクスを手にしている。

センターに配置された円形有機ELディスプレイ

第5世代へと進化した「MINI クーパー 3ドア」のインテリア。
自動車メーカーとしては初採用となる、円形有機ELディスプレイをセンターに配置。ダッシュボードには、柔らかな雰囲気を持つリサイクル・ポリエステル製テキスタイルが導入された。

エクステリア同様にシンプルなインテリアは、センターにMINIを象徴する円形有機ELディスプレイを配置した。タッチディスプレイ機能を備えた、円形ディスプレイが配置されたダッシュボードはアレック・イシゴニスがデザインした初代MINIをオマージュ。円形有機ELディスプレイは、自動車メーカーとしては世界初導入となる。

インストゥルメントクラスターとオンボードモニターの機能を兼ね備えた有機ELディスプレイの直径は240mm。タッチコントロールは、インフォテインメント機能とクライメート機能を統合しており、新たにデザインされたユーザーインターフェイス、マスコットドッグ「スパイク」も導入された。

ステアリングホイール奥にはオプションでヘッドアップ・ディスプレイが配置され、ドライバーの視界にすべての情報を表示。この結果、ドライバーシート側のダッシュボードにディスプレイ類の搭載が不要となり、広く明るい前方視界を手にすることになった。新設計の「トグルバー」は、パーキングブレーキ、ギヤセレクター、スタート/ストップキー、エクスペリエンスモード・トグル、ボリュームコントロールなどの機能が集約されている。

今回、ダッシュボードに初めてテキスタイルが採用され、インテリアにこれまでにない温もりと上質感をもたらした。リサイクル・ポリエステルを使用した2色のテキスタイルは、専用の縫製プロセスにより、汎用性が高く、手入れが簡単な構造を実現している。

ルーフにはオプションで室内にやわらかな自然光をもたらす「パノラミックガラスルーフ」の装着が可能。ラゲッジスペース容量は通常200Lだが、6:4分割式リヤシートを折りたたむことで、最大最大800Lまで拡張できる。

新型MINI クーパー SEを動画でチェック!

新型「MINI カントリーマン」と「MINI 3ドア/5ドア」から導入される、丸型ディスプレイ中心の「MINIインタラクション・ユニット」。

有機ELが美しい「MINIインタラクション・ユニット」は新型「MINI3ドア/5ドア」「カントリーマン」から【動画】

間もなく正式発表を迎える新型「MINI カントリーマン」と「MINI 3ドア/5ドア」に、新開発「MINIインタラクション・ユニット」が搭載される。最大のトピックは自動車業界初採用となる丸型有機ELディスプレイだ。

「MINI カントリーマン」を「MINI クーパー エレクトリック」から、新たなデザイン言語「カリスマ・シンプリシティ」が導入される。

非公開: MINIの新デザイン言語「カリスマ・シンプリシティ」とは? 「新型「カントリーマン」「 3ドア/5ドアに導入」

MINIは新型「MINI カントリーマン」と「MINI 3ドア/5ドア」のデビューを前に、次期モデルファミリーに採用された4つのデザインエレメントを公開した。新開発円形有機ELディスプレイ、モダンなステアリングとシートそしてホイールは、MINIが持つ伝統的なブランド価値に先進のテクノロジーを融合させている。

1959年型のモーリス ミニ・マイナー。

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自動車メーカーは単に商品を売るだけではなく、その歴史やブランドをクルマに載せて売っている。しかし、イメージを確固たるものにする道のりは決して容易ではない。本連載では各メーカーの歴史から、そのブランドを考察する。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…