【IAAモビリティ】ロングホイールベース仕様「ルノー グランカングー」がデビュー

新型「ルノー グランカングー」はICEとフル電動モデルをラインナップ「シートアレンジは最大1024通り」

ルノー カングーのロングホイールベース仕様「グランカングー」のエクステリア。
通常モデルから180mm拡大した830mmのスライドドア開口部を備えた、カングーのロングホイールベース仕様「グランカングー」がデビューを飾った。
ルノーは、ドイツ・ミュンヘンで開催中の「IAAモビリティ 2023(IAA MOBILITY 2023)」において、コンパクトMPVカングーのロングホイールベース仕様「グランカングー」を発表した。従来のガソリン&ディーゼル仕様(ICE)に加えて、最大航続距離265kmのフル電動仕様もラインアップ。2023年中に受注開始し、デリバリーは2024年から開始される。

Renault Grand Kangoo

大人7人がリラックスできるスペース

ルノー カングーのロングホイールベース仕様「グランカングー」のエクステリア。
グランカングーは、様々なアレンジが可能な独立した2列目・3列目シートを備え、大人7名がゆったりとリラックスできるスペースが用意された。

1997年に初代モデルがデビューした「ルノー カングー」は、個性的なデザイン、実用性の高さ、スライド式サイドドアなど、これまでにないコンセプトを持ったコンパクトMPVとして、一般ユースや商用ユースを問わず、25年にわたり高い人気を集めてきた。

ルノーは世界50ヵ国で440万台以上のカングーを販売。3代目カングーは2021年にデビューし、内燃機関に加えてフル電動仕様「カングー E-Tech エレクトリック」も登場している。

3代目カングーに追加されたロングホイールベース仕様「グランカングー」は、2列目に3座、3列目に2座を備えた7シーターとして登場。特に3列目シートのニースペースはクラス最高の164mmと、大人7人がゆったりとリラックスできる、セグメント最大の室内空間を実現した。

様々なアレンジが可能な2列目・3列目シート

ルノー カングーのロングホイールベース仕様「グランカングー」、最大1024通りのシートアレンジ。
ロングホイールベースと830mmの開口部を持つ両側スライドドアを採用。スライド/折りたたみ/格納/取り外し可能な、5つの独立型リヤシートを備え、最大1024通りものシートアレンジが可能となっている。

インテリアは通常仕様のカングーと同様、ダークウッド仕上げのダッシュボードを採用し、操作性とエルゴノミクスを向上。ダッシュボードに配置された大型ディスプレイには、フル電動モデル用に「E-Techデータ」が導入されている。

両側スライドドアは、通常仕様から180mm拡大され、830mmものワイドな開口部を実現。低いドアシルと2列目の折りたたみ式シートによって、3列目への簡単なアクセスが可能になった。跳ね上げ式のテールゲートが標準装備されるが、「1:2」ヒンジ式観音開きドアをチョイスすることもできる。

2列目と3列目には、スライド/折りたたみ/格納/取り外し可能な、5基の独立型リヤシートを備え、最大1024通りものシートアレンジが用意されている。

2列目シートに備えられた「イージー・ライフ・スライディング・ドロワー」と床下収納トレイを含め、室内に58L以上の収納スペースを確保。ラゲッジスペースは7人乗り仕様で500L、リヤシートを取り外し、2列目を倒すことで3750Lにまで拡張することができる。

BEV仕様は最大航続距離265kmを確保

ルノー カングーのロングホイールベース仕様「グランカングー」のエクステリア。
カングーに続き設定されたフル電動仕様の「グランカングー E-Tech エレクトリック」は、最高出力90kWを発揮し、最大航続距離は265kmが確保されている。

フル電動仕様の「グランカングー E-Tech エレクトリック」は、新開発45kWh容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、最大航続距離は265km(WLTP基準)が確保された。バッテリーは8基の独立したモジュールで配置されており、それぞれのバッテリーセルの個別交換も可能。80kWのDC充電ポイントで、10分間充電することで、80kmまで航続距離を回復できる。

最高出力90kWのモーターを搭載し、最大トルクは245Nm。走行モードを「エコ」に切り替えると、出力を56kWに抑え、車速を110km/hに制限、航続距離を最大化することができる。バッテリーの保証期間は8年/16万km。この期間中、バッテリーの容量が健全状態の70%を下回った場合は、無料で交換される。

回生ブレーキは3つのモードが用意され、通常の回生モード「ドライブ(Drive)」は、様々な状況に対応。「セーリング(Sailing)」は、制限された回生を行い、流れの速い高速道路や自動車専用道路に最適なモード。「ブレーキ(Brake)」は最大回生モードとなり、渋滞時や山道で威力を発揮する。

ICE仕様は、1.3リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンが最高出力131PSを発揮し、6速MTと7速DCTを用意。最高出力96PSの1.5リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンには、6速MTのみが組み合わせられる。

ルノーは、IAAモビリティ 2023において、フル電動クロスオーバー「ルノー セニック E-Tech エレクトリック」をワールドプレミアした。

フル電動クロスオーバーになって生まれ変わった「ルノー セニック E-Tech エレクトリック」【動画】

現在、ドイツ・ミュンヘンで開催中の「IAAモビリティ 2023(IAA MOBILITY 2023)」において、ルノーはフル電動クロスオーバー「セニック E-Tech エレクトリック」をワールドプレミアした。また、会場では今年発表したラファール、エスパス、さらに新型「グランド カングー」も公開される。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…