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Porsche 963
終盤2戦で狙う表彰台フィニッシュ
2023年シーズン、開幕戦のデイトナ24時間レースからニューマシンの963を投入したポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ。5号車はデイン・キャメロン/ミカエル・クリステンセン/フレデリック・マコヴィッキィ、6号車をケビン・エストレ/アンドレ・ロッテラー/ローレンス・ヴァントールが、それぞれドライブする。
さらにカスタマーチームとして、ハーツ・チーム・ジョタの38号車(イェ・イーフェイ/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/ウィル・スティーブンス)、プロトン・コンペティションの99号車(ジャンマリア・ブルーニ/ハリー・ティンクネル/ニール・ジャニ)の2台も加わり、合計4台の963が初挑戦の富士スピードウェイに挑む。
ポルシェ・モータースポーツの副代表を務めるトーマス・ローテンバッハは、富士6時間レースに向けて次のようにコメントした。
「日本はポルシェにとって非常に重要な市場です。富士の素晴らしいファンの皆さんに、レーシングコンディションのポルシェ 963をお見せできることが楽しみです。ただ、ハイパーカー・クラスのBoP(バランス・オブ・パワー=性能調整)に関しては、現時点であまり公平でないように感じています。シーズン最終戦では、状況が変わることに期待しています。私たちの目標は明確です。表彰台へとカムバックして、アメリカのIMSAのように、WECでもポルシェ 936で成功を収めたいのです」
モンツァで得たデータをフィードバック
第5戦モンツァを終えて、コンスタントに入賞を続けているポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの5号車が、ドライバーズランキングで5番手。第2戦ポルティマオ6時間レースで3位表彰台を獲得したものの、第3戦スパでノーポイントに終わった6号車は、ランキング8番手に留まっている。
ポルシェ 963 6号車をドライブするケビン・エストレは、富士6時間レースに向けて次のように語った。
「日本は私が本当に大好きな国のひとつです。再び訪れることを、とても楽しみにしています。911 RSRで参戦した時、富士では絶対的な強さを見せていました。963でもその強さを発揮できるか、実際に走ってみるまでは分かりません。モンツァ後にエンジニアが様々な分析を行い、953にいくつかの微調整を加えています。日本では、なんとかライバルを圧倒したいですね」