【WEC】4台の「ポルシェ 963」が今シーズン2度目の表彰台を目指す

「厳しい戦いを続けるポルシェ」ペンスキーなど4台の「963」がWEC第6戦富士スピードウェイへ

ワークスチーム「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ」のポルシェ 963 6号車。
富士スピードウェイで開催されるWEC第6戦に、ポルシェは4台の963を投入する。
今シーズンから、LMDh(ル・マン・デイトナ・h)規定プロトタイプレーシングカー「963」で、世界耐久選手権(WEC)復帰を果たしたポルシェ。9月9〜10日に富士スピードウェイで開催される、第6戦富士6時間レースで、シーズン2度目のポディウムフィニッシュを狙う。

Porsche 963

終盤2戦で狙う表彰台フィニッシュ

ワークスチーム「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ」のポルシェ 963 5号車。
デビューシーズン、厳しい戦いを強いられているポルシェ 963。ポルシェにとって重要市場の日本において、シーズン2度目の表彰台を狙う。

2023年シーズン、開幕戦のデイトナ24時間レースからニューマシンの963を投入したポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ。5号車はデイン・キャメロン/ミカエル・クリステンセン/フレデリック・マコヴィッキィ、6号車をケビン・エストレ/アンドレ・ロッテラー/ローレンス・ヴァントールが、それぞれドライブする。

さらにカスタマーチームとして、ハーツ・チーム・ジョタの38号車(イェ・イーフェイ/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/ウィル・スティーブンス)、プロトン・コンペティションの99号車(ジャンマリア・ブルーニ/ハリー・ティンクネル/ニール・ジャニ)の2台も加わり、合計4台の963が初挑戦の富士スピードウェイに挑む。

ポルシェ・モータースポーツの副代表を務めるトーマス・ローテンバッハは、富士6時間レースに向けて次のようにコメントした。

「日本はポルシェにとって非常に重要な市場です。富士の素晴らしいファンの皆さんに、レーシングコンディションのポルシェ 963をお見せできることが楽しみです。ただ、ハイパーカー・クラスのBoP(バランス・オブ・パワー=性能調整)に関しては、現時点であまり公平でないように感じています。シーズン最終戦では、状況が変わることに期待しています。私たちの目標は明確です。表彰台へとカムバックして、アメリカのIMSAのように、WECでもポルシェ 936で成功を収めたいのです」

モンツァで得たデータをフィードバック

チームはモンツァ後のインターバルを活用し、ポルシェ 963をアップデート。6号車をドライブするケビン・エストレは、強力なライバルに対抗できるとコメントした。
チームはモンツァ後のインターバルを活用し、ポルシェ 963をアップデート。6号車をドライブするケビン・エストレは、強力なライバルにも対抗できるとコメントした。

第5戦モンツァを終えて、コンスタントに入賞を続けているポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの5号車が、ドライバーズランキングで5番手。第2戦ポルティマオ6時間レースで3位表彰台を獲得したものの、第3戦スパでノーポイントに終わった6号車は、ランキング8番手に留まっている。

ポルシェ 963 6号車をドライブするケビン・エストレは、富士6時間レースに向けて次のように語った。

「日本は私が本当に大好きな国のひとつです。再び訪れることを、とても楽しみにしています。911 RSRで参戦した時、富士では絶対的な強さを見せていました。963でもその強さを発揮できるか、実際に走ってみるまでは分かりません。モンツァ後にエンジニアが様々な分析を行い、953にいくつかの微調整を加えています。日本では、なんとかライバルを圧倒したいですね」

今シーズン、すべてのレースで表彰台フィニッシュを果たしているフェラーリ・AFコルセのフェラーリ 499P。トヨタのホームコースでの勝利を狙う。

WEC第6戦富士スピードウェイ「トヨタのホームコースでの勝利を狙う」2台のフェラーリ 499P

9月9〜10日、富士スピードウェイを舞台に開催される世界耐久選手権(WEC)第6戦。フェラーリAFコルセは、2台のフェラーリ 499Pを投入し、50号車をアントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン、51号車をアレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィがドライブする。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…