【IAAモビリティ】メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレインは2024年前半に発売

メルセデス・ベンツ Eクラス第3のモデル「オールテレイン」デビュー「高い走破性でどこまでも」【動画】

メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレインの走行シーン。
Eクラス エステートをベースに車高を上げ、悪路走破性能をアップした「メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレイン」。
メルセデス・ベンツは、ドイツ・ミュンヘンで開催中の「IAAモビリティ 2023(IAA MOBILITY 2023)」において、サルーン、エステートに続く3番目のモデルとなる「Eクラス オールテレイン」を発表した。オフロード走行が可能な「AIRMATIC」エアサスペンションを標準装備し、2024年前半から欧州での販売をスタートする。

Mercedes-Benz E-Class All-Terrain

オフロードらしい専用エクステリアを採用

メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレインのエクステリア。
全高は、Eクラス エステートから大きく引き上げられた1497mm。専用フロントグリル&バンパーやダークグレーホイールアーチライナーなどオフロードモデルらしいエクステリアが採用された。

メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレインは、メルセデスが誇る4WDシステム「4MATIC」と「AIRMATIC」エアサスペンションを標準装備。最低地上高アップに加えて、専用のオフロード走行モードを採用したことで、ラリーカーが走行するような未舗装路を軽々と走破することが可能になった。

エクステリアは、イリジウム・シルバーの専用ツインルーバー・フロントグリル、ハイグロス・クロームフロント&リヤアンダーライドガード、ステンレススチール製ロードシルガード、ダークグレーホイールアーチライナーなど、オフロードモデルらしいデザイン要素を採り入れている。

ボディサイズは全長4950mm、全幅1904mm、全高1497mmと、車高以外はEクラス エステートとほぼ同じ。標準タイヤサイズは「235/55R18」で、ホイールサイズは標準が18インチ。オプションで20インチホイールをチョイスすることもできる。

快適なスペースが用意されたインテリア

メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレインのインテリア。
先代のEクラス オールテレインと比較すると、ホイールベースや全幅の拡大により、居住性能が大幅に向上。ラゲッジスペースも十分な容量が確保された。

全幅は先代モデルから28mm拡大、ホイールベースは22mm延長され2961mm。これによりリヤシートの幅は1519mmを確保、レッグスペースやヘッドスペースも拡大し、快適な居住スペースが確保された。ステンレススチール製AMGスポーツペダルと、「All-Terrain」ロゴ入りフロアマットを標準装備する。

ラゲッジス容量は内燃機関モデルが615~1830L(PHEVモデルは460~1675L)。シートバックは4:2:4分割可倒式で、リヤシートの背もたれの左右にある2基のプッシュボタンで操作を行う。こちらも標準装備の「EASY-PACK」テールゲートは、イグニッションキー/運転席ドアのスイッチ/テールゲートのロック解除ハンドルを介して自動で開閉が可能だ。

専用のドライブモード「オフロード(off-road)」を選択すると、ドライバーディスプレイとセンターディスプレイは車両データ、コントロールオプション、主要機能などが、見やすいオフロードスクリーンに切り替わる。オフロードモードでは、360°カメラと連動した「トランスペアレント(透明)ボンネット」がドライバーをサポート。センターディスプレイには、車両前方下のバーチャルビューが表示され、ドライバーは大きな石や深い穴などの障害物を、いち早く発見することができる。

PHEVを含む3種類のパワートレインを用意

メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレインの走行シーン。
Eクラス オールテレインは、2.0リッター直4ディーゼルターボに電気モーターを組み回せたPHEVモデル「E 300 de 4MATIC」に加えて、48Vマイルドハイブリッドを搭載した、2種類の内燃機関モデルもラインアップする。

パワートレインは、内燃機関モデルが、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボの「E 220 d 4MATIC」(最高出力199PS、最大トルク440Nm)、3.0リッター直列4気筒ガソリンターボの「E 450 4MATIC」(最高出力386PS、最大トルク500Nm)。どちらのモデルも、48V・ISGマイルドハイブリッドシステムを搭載する。

プラグインハイブリッドの「E 300 de 4MATIC」は、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボに電動モーターが組み合わせられ、システム最高出力312PS、システム最大トルク770Nmを発揮。EVモードでは、電子リミッターで最高速が140km/hに制限され、最大航続距離はWLTP基準で102kmが確保された。

フルモデルチェンジの大義は「伝統と革新の架け橋」という6代目となるW214型Eクラス。

最新メルセデスの意匠を纏った6代目「メルセデス・ベンツ Eクラス」の恐るべき完成度

メルセデス・ベンツのEセグメントモデル「Eクラス」が6代目へと進化を遂げた。最新のメルセデスの意匠を纏った新型は、広大な室内と刷新されたインフォテインメントシステムを採用。メルセデスの中核を成す主力サルーンの実力を早速試す機会に恵まれた。(GENROQ 2023年10月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…