メルセデス・ベンツの新型「CLA」「CLA シューティングブレーク」日本導入開始

メルセデス・ベンツ「CLA」「CLA シューティングブレーク」改良新型デビュー「内外装を刷新して安全運転支援システムを充実」

改良新型の日本導入が開始された、「メルセデス・ベンツ CLA(左)」と「メルセデス・ベンツ CLA シューティングブレーク(右)」。
改良新型の日本導入が開始された、「メルセデス・ベンツ CLA(左)」と「メルセデス・ベンツ CLA シューティングブレーク(右)」。
メルセデス・ベンツ日本は「CLA」と「CLA シューティングブレーク」の改良新型を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークにおいて、注文受付を開始した。なお、「CLA 180」は11月以降の注文受付を開始を予定。デリバリーは「CLA 200 d」と「メルセデス AMG CLA 35 4MATIC」が9月25日から、「CLA 180」は11月以降を予定している。

Mercedes-AMG CLA 35 4MATIC / CLA 35 4MATIC Shooting Brake

デビュー4年目の大幅アップデート

改良新型の日本導入が開始された、「メルセデス・ベンツ CLA(左)」と「メルセデス・ベンツ CLA シューティングブレーク(右)」。
2019年に2代目として投入された「CLA/CLA シューティングブレーク」が、エクステリアを刷新して登場。「アダプティブ・ハイビーム・アシスト」などの安全運転支援システムを標準搭載する。

「CLS」に続く4ドアクーペモデルとして、2013年にデビューしたCLA。メルセデス・ベンツが掲げるデザイン思想の「Sensual Purity(官能的純粋)」をベースに、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭など、シンプルな造形ながらも流麗かつ力強さを表現したエクステリアデザインと、高い質感と若々しさを感じさせるインテリアを採用し、2015年にはスタイリッシュなフォルムに高い利便性を融合した「CLA シューティングブレーク」が追加された。

2019年に現行モデルとなる2代目「CLA」「CLA シューティングブレーク」が登場。対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」や、最新の安全運転支援システムを搭載するなど、多くの新機能が採用されている。

今回、日本導入を開始した「CLA/CLA シューティングブレーク」改良新型は、エクステリアデザインを刷新。ナビゲーションシステムをSクラスなどで採用されている最新世代へとアップデートし、安全性や快適性を高める「アダプティブ・ハイビーム・アシスト」や、周囲の状況をディスプレイで確認することができる「360°カメラ・システム」を全モデルに標準搭載した。

また、高機能「Burmester」サラウンド・サウンドシステムをオプションで設定。「CLA 180」と「メルセデス AMG CLA 35 4MATIC」には、48Vマイルドハイブリッド・システムとBSG(ベルトドリブン・スタータージェネレーター)を搭載することで、効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。

前後ライトの形状を変更しシャープな印象に

「メルセデス・ベンツ CLA」改良新型のエクステリア。
エクステリアは最新メルセデス・ベンツのデザインに沿って、前後ライトの形状を変更。よりシャープな表情を手にしている。

エクステリアデザインは、フロントセクションに、マットクローム仕上げの小さなスリーポインテッド・スターが無数に散りばめられたシングル・ルーバータイプの「スターパターンフロントグリル」を採用。「AMGライン・パッケージ」では、バンパーに大型エアインテークを配置することで、よりアグレッシブかつパワフルなデザインを手に入れた。

ヘッドライトはよりシャープな印象を与える形状に変更された。「メルセデス AMG CLA 35 4MATIC」には、縦型ルーバーをあしらったAMG専用フロントグリルや、新デザインのボンネットエンブレムが採用されている。

スポーティかつ安定感のあるリヤセクションを演出すべく、新デザインのリヤディフューザーを導入。LEDリヤコンビネーションランプのデザインを変更し、こちらもシャープな印象に生まれ変わった。

ホイールデザインは全て刷新され、足元をスポーティに演出する新型アルミホイールを装着。「CLA 180」と「CLA 200 d」の標準仕様には18インチスポークアルミホイール、AMGラインパッケージには19インチAMGアルミホイールが奢られる。また、エクステリアカラーには、新色の「ハイパーブルー」「スペクトラルブルー」「ローズゴールド」が追加された。

直感的な操作が可能なステアリングホイール

「メルセデス・ベンツ CLA」改良新型のインテリア。
ステアリングホイールには、新たに静電容量式センサーを搭載。これにより、アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニックの使い勝手が大幅に向上している。

インテリアでは、新世代のステアリングホイールを採用。オプションのAMGラインパッケージを選択すると、3本のツインスポークステアリングが奢られる。この新型ステアリングホイールはナビゲーションやインストゥルメントクラスター内の各種設定を手元で操作することが可能だ。

さらに従来はタッチ・コントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた「アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」は、新たにステアリングリムに「静電容量式センサー」を備えたパッドが採用された。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくても、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニックの使い勝手が大幅に向上した。今回、センターコンソールに設置されていたタッチパッドが廃止されており、すっきりとしたインテリアデザインを実現している。

現在、メルセデス・ベンツは、バリューチェーンとライフサイクルの全体でカーボンニュートラルな商品を投入する目標を設定。新型CLA/CLA シューティングブレークの設計において、使用するすべての材料が見直され、より持続可能な代替品が使えないか検証が行われた。その結果「レザーARTICO/ファブリック」のシート中央部には、100%リサイクル・ファブリックが採用されている。

3種類のパワートレインをラインナップ

「メルセデス・ベンツ CLA シューティングブレーク」改良新型のエクステリア。
CLA/CLA シューティングブレークは、1.4リッター直4「M282」ガソリンターボと、2.0リッター直4「OM654q」ディーゼルターボ、ハイパフォーマンス仕様の2.0リッター直4「M260」ガソリンターボという、3種類のパワートレインが用意された。

エントリーグレードの「CLA 180」には、1.4リッター直列4気筒「M282」ガソリンターボに、BSGと48Vマイルドハイブリッドシステムの組み合わせ。「M282」エンジンはデルタ形シリンダーヘッドが採用され、その名のとおり、シリンダーヘッドが三角柱を横に寝かされた形状となっている。通常のシリンダーヘッドと比べると、幅や重さが小さくなり、軽量化と省スペース性能が向上している。

ベルトを介してクランクシャフトと接続し、スターターとジェネレーターを兼ねるモーターのBSGと、48Vマイルドハイブリッド・システムは、回生ブレーキなどで発電した電気を、約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電。最大トルク160Nmの動力も補助も行い、燃費低減効果だけでなく、パワートレインの総合性能を引き上げる効果を持つ。今回、ウォーターポンプが電動化されており、冷却能力を必要に応じて調整することが可能になった。

「CLA 200 d」に搭載される2.0リッター直列4気筒「OM654q」ディーゼルターボは最高出力150PS(110kW)、最大トルク320Nmを発揮。シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして、コンパクトにまとめられたシリンダーブロックは、軽量化のためにアルミニウム製を採用。ピストンはスチール製が組み合わせられ、熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上もの摩擦を低減した。

ハイパフォーマンス仕様の「メルセデス AMG CLA 35 4MATIC」には、最高出力306PS(225kW)、最大トルク400Nmを発揮する、2.0リッター直列4気筒「M260」ガソリンターボエンジンを搭載。低回転域での力強く自然なレスポンスと、中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるため、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフト・システム、カムトロニック「CAMTRONIC」を採用した。「メルセデス AMG CLA 35 4MATIC」にも、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。ギヤボックスは「AMGスピードシフト」8速DCTが組み合わせられる。

車両本体価格(税込)

CLA 180:573万円
CLA 200 d:607万円
メルセデス AMG CLA 35 4MATIC:854万円
CLA 200 d シューティングブレーク:617万円
メルセデス AMG CLA 35 4MATIC シューティングブレーク:864万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ 公式サイト

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スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…