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Bentley Bentayga
7つのサテンペイントをボディカラーに追加
2020年に大規模な改良が施された「ベントレー ベンテイガ」。今回、装備と仕様が見直され、新たなエクステリアカラーとして7種類のサテンペイントが追加された。また、3種類の仕上げから選べる21インチホイールも登場し、パーソナライゼーションの幅がさらに拡大している。
サテンペイントの新色は「ロイヤル・エボニー」「ライト・サファイア」「オレンジ・フレイム」「アルパイン・グリーン」「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」「クリケット・ボール」「キャンディ・レッド」の7色。新登場の21インチマルチスポークホイールは、シルバー、ブラックペイント、ブライトマシニング、ポリッシュ仕上げから仕上げを選ぶことができる。
新開発のシャシーテクノロジーや電動アーキテクチャーも導入し、フロントラジエーターグリルの形状を変更。また、ベンテイガ EWBに「オールホイールステアリング(後輪操舵)」が搭載された。オールホイールステアリングはハンドリングと操縦性が向上するだけでなく、最小回転半径が1m近くも短縮。現在、ベンテイガ アズールとベンテイガ Sにも標準装備されており、その他のモデルではオプションとして装着することが可能だ。
「エアライン・シート」が全車で選択可能に
現在、ベンテイガ EWBのカスタマーの半数が、姿勢調整機能(ポスチュラルアジャスト・システム)とシート・オートクライメイトを含む「エアライン・シート」を選択。このラグジュアリーなシートが、標準ホイールベース仕様でもオプションとして選べるようになった。
エアライン・シートは、リヤのパッセンジャーが7段階から希望の温度を選択すると、オートクライメートシートが乗員の温度と路面湿度を25ミリ秒ごとに0.1℃の精度で検知して、暖房か換気、またはその両方を同時に行うかをシステムが判断。シートを最適な温熱環境にキープしてくれる機能だ。
ポスチュラルアジャスト・システムは、カイロプラクターとの共同開発によるアルゴリズムを用いて、パッセンジャーの着座位置とツボを自動的に微調整。シートバックの圧力を変化させることで、走行中の快適性を向上させ、疲労を最小限に抑える効果を持つ。時間とともにシート表面の形状を微妙に変化させることで、パッセンジャーはは常に快適な状態が保たれることになる。
有害物質を自動検出するエアコン
今回、エアコンにも改良が施された。新たなエアコンシステムは、粒子状物質センサーを用いて車内外の空気の質を測定。データは中央のインフォテインメント・スクリーンに表示され、車内の環境が芳しくない時は、自動的に「内気循環モード」が作動し、車内への汚染物質の侵入を防ぐ機能を持つ。この新システムは、後席に誰も乗車していない場合は自動停止し、後席への気流ノイズとエネルギー使用量を削減する。
さらに、地図データを使用することで、車両が空気の悪いトンネルに入る場合、10秒前にシステムが内気循環モードに切り替わり、車内への汚染物質の侵入を防ぐという。トンネルの出口では20秒以内に再びトンネルに入らないと、システムが外気モードへと戻される。
全モデルに標準装備されているキャビンカーペットは、持続可能性の高い素材に変更。新たなキャビンカーペットは100%リサイクルナイロン製となり、従来のカーペットと同レベルの快適性と肌触りを実現した。また、最新オーディオシステム「Bang & Olufsen for Bentley」も導入。アルミニウムで仕上げられたB&Oスピーカーは、独自にデザインされたフィボナッチホール・パターンとなり、各インテリアのドアパネルに装着される。
標準モデルとアズールの間に位置する「A」
2023年9月から、ベンテイガのラインアップに新グレードの「A」が追加された。ベンテイガ Aは、標準仕様とアズールの間に位置するミドルレンジモデルとなる。
「A」モデルのエクステリアは、ストレートバン・フロントグリル、ブラック・ロワバンパー・グリル、「A」バッジ、21インチブラック&ブライトマシニングホイールを採用。インテリアは15色のレザーとカラーリングから選択できる「カラー・スペシフィケーション」が標準装備される。
「フロントシート・コンフォート」も標準装備され、これにはマッサージ、シートヒーター、ベンチレーション、キャビン全体に施されたコントラスト・ステッチ、ディープ・パイル・オーバーマットが含まれる。インストゥルメントパネルやドアトリムには「クラウンカット・ウォールナット」が標準装備され、「ダークバー・ウォールナット」も無償オプションとして用意された。