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BMW 530e Sedan
2.0リッター直4と3.0リッターV6ベースのPHEV
8代目「BMW 5シリーズ」に、フル電動モデル「i5」、ガソリン/ディーゼル48Vマイルドハイブリッド仕様に続く、待望のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルが追加された。ヨーロッパ市場における価格は「530e セダン」が6万5300ユーロ、「550e xDrive セダン」は7万7300ユーロとなり、すでに予約受付がスタートしている。
高い効率性、EVとICEモデルの特徴を備えたPHEV仕様は、最新のハイブリッドパワートレイン「BMW eDrive」テクノロジーを導入。「530e セダン」は2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジン、「550e xDrive セダン」は最新世代の3.0リッター直列6気筒ガソリンエンジンをベースに、電気モーターが組み込まれた8速ATが組み合わせられる。
EVモードでの航続距離が大幅に向上
「550e xDrive セダン」に搭載される3.0リッター直列6気筒ガソリンエンジンは、最新世代「BMW eDrive」テクノロジーとの組み合わせにより、最大システム出力495PS(360 kW)、最大システムトルクは700 Nmを発揮。インテリジェントな「xDrive」システムを介して4輪を駆動する。0-100km/h加速は4.3秒、最高速度は電子リミッターで250km/h、フル電動モードでは最高速度は140km/hに制限される。
2.0リッター直列4気筒ガソリンツインターボをベースとする「530e セダン」は、最高システム出力303PS(220kW)、最大システムトルク450Nm。0-100km/h加速は6.3秒、最高速度は電子リミッターで230km/hに抑えられ、EVモードでの最高速度は「550e xDrive セダン」と同様に140km/hとなっている。
EVモードでの航続距離は「550e xDrive セダン」がWLTP基準で83~90km、「530e セダン」が93~103km。都市部において排出ガスを発生させることなく、長距離の移動が可能になった。電力量19.4kWhのリチウムイオンバッテリーはフロア下に配置されたことで、車両の重心だけでなく、ラゲッジ容量はICEモデルと同等の520Lが確保されている。
3時間15分で0%からフル充電が可能
最大充電出力は、先代の5シリーズPHEVモデルの2倍となる7.4kWに拡大。バッテリーを0%から100%まで、3時間15分で充電することが可能になった。従来の家庭用電源でも11時間45分で充電が完了する。
48Vマイルドハイブリッド搭載モデルよりも、標準装備の範囲を拡大。19インチ軽量アロイホイールに加え、EVモードでの走行中に専用サウンドスケープを鳴らす「BMWアイコニック・サウンド・エレクトリック」が導入された。走行中、アクセルペダルを踏むと、映画音楽家ハンス・ジマーが作曲したアコースティックサウンドが再生される。
「550e xDrive セダン」は、電子制御式ショックアブソーバー、ローダウン・サスペンション、インテグラル・アクティブ・ステアリングを含む「アダプティブ・シャシー・プロフェッショナル」を標準装備。中速域における俊敏性を高め、高速域での車線変更やコーナリング時のシャープなハンドリングを実現していると謳う。