改良新型「マツダ ロードスター」「ロードスターRF」登場

世界的ベストセラー「マツダ ロードスター」の4代目の改良新型デビュー「ついにACC搭載だが付かないグレードも」

マツダのアイコン的存在と言える2シーターオープン「ロードスター(ソフトトップモデル)」「ロードスターRF(リトラクタブルハードトップモデル)」の2024年新型改良モデルが発表された。
マツダのアイコン的存在と言える2シーターオープン「ロードスター(ソフトトップモデル)」「ロードスターRF(リトラクタブルハードトップモデル)」の2024年新型改良モデルが発表された。
2シーターオープン「マツダ ロードスター(ソフトトップモデル)」「マツダ ロードスターRF(リトラクタブルハードトップモデル)」の2024年新型改良モデルが発表された。「人馬一体の走り」を標榜する世界的ベストセラーの4代目モデルを、さらに進化させた。

MAZDA ROADSTER

待望のACCを装備

マツダのアイコン的存在と言える2シーターオープン「ロードスター(ソフトトップモデル)」「ロードスターRF(リトラクタブルハードトップモデル)」の2024年新型改良モデルが発表された。現行型となる4代目ロードスターの改良点は大きく3つで「先進安全技術/コネクテッド技術」「ダイナミクス性能の進化」「デザインの進化」となる。

なお、現行型の4代目NDロードスターは2015年デビューですでに9年目に突入しているが、5世代目の計画はいっさい語られなかった。これまで最も長い3代目NCロードスターが10年目のフルモデルチェンジだったのでそれを超える見込みだ。

先進安全/コネクテッド技術で最大の話題は、待望の追従クルーズコントロールシステム(ACC)「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」の採用だ。ACCは最新の小型ミリ波レーダーを採用できたことで搭載可能となった。さらに後進時左右から接近する車両を検知する「スマート・ブレーキ・サポート(SBS-RC)」も装備している。ロードスターでは「S Leather Package」「S Leather Package V Selection」「RS」で、ロードスターRFでは「S」「VS」「RS」に標準装備される。なお、ロードスター「S Special Package」はメーカーオプション設定で装備可能だが、ロードスター「S」「NR-A」は装着不可という。

インテリアではフレームレス構造の8.8インチディスプレイを採用。画面の縁部分をできるだけ狭くしており、画面のサイズを大きくできた。ナビゲーションシステムも改良し、利便性が向上したという。スマートホンと接続して車両の状態を確認したり、事故時に自動で救急車を手配するコネクティッドサービスいわゆる「Eコール」も採用した。

サーキットを安全に楽しめる

ダイナミクス性能も様々な改良が施された。まずアシンメトリックLSDを採用。減速時の差動制限力を下げることで、ターンイン時などの減速旋回時の安定性を向上したという。

エンジンはパフォーマンスとフィールも改善した。「ロードスター(ソフトトップモデル)」に搭載される1.5リッター直4は、国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施して、出力を3kW向上。さらに、MTモデルでは「ロードスターRF」に搭載される2.0リッター直4も含め、駆動力制御に最新の制御ロジックを導入。アクセルオンオフ時のレスポンスを改善したという。

電動パワーステアリングも改良した。ステアリングラックの摩擦を低減しながら、モーターアシストの制御ロジックをより緻密にして、自然ですっきりとしたフィードバック感を実現したと謳う。

さらにMTモデルにはダイナミック・スタビリティ・コントロールに新機能「DSC-TRACK」を採用した。DSC-TRACKはサーキットでの走行に最適化した新制御モードで、ドライバーがコントロールできない危険なスピン挙動に陥った場合のみ制御が介入。過度な制御をしないことで、安全にサーキットでの全開走行を楽しめるようにしたという。これはロードスターNR-Aによるワンメイクレース「パーティレース」に試作車で参戦することで開発をしたという。

ホイールデザインが大幅変更

「More Roadster.」を標榜するデザインでは、ヘッドランプ、リヤランプなどをすべてのランプをLED化したことで新型は見分けやすい。ターンランプもバルブ式からLEDに変わったので一気に現代的な雰囲気になった。ボディカラーに「エアログレーメタリック」を追加した。一方でプラチナクォーツメタリックが廃盤となった。ソリッドのような鮮やかさとメタリックならではの陰影感をバランスさせたという。

ホイールデザインも変更され、16インチが機能性パフォーマンス、17インチが華やかで大きく見えるようにデザインされている。

インテリアでは3眼メーターパネルのタコメーターのデザインが立体形状からシンプルなものに変更され、左メーターはデジタル表示となった。他にもルームミラーがフレームレスミラーとなり、従来プラスチック素材だったセンターコンソールも合皮となった。これはロードスター「S Leather Package」「S Leather Package V Selection」「RS」、ロードスターRF「S」「VS」「RS」に採用された。

車両本体価格

マツダ ロードスター(ソフトトップモデル)

S 6速MT 2,898,500円
NR-A 6速MT 3,064,600円
S Special Package 6速MT 3,087,700円
S Special Package 6速AT 3,203,200円
S Leather Package 6速MT 3,498,000円
S Leather Package 6速AT 3,613,500円
S Leather Package V Selection 6速MT 3,553,000円
S Leather Package V Selection 6速AT 3,668,500円
RS 6速MT 3,679,500円

マツダ ロードスターRF(リトラクタブルハードトップモデル)

S 6速MT 3,796,100円
S 6速AT 3,823,600円
VS 6速MT 4,154,700円
VS 6速AT 4,182,200円
RS 6速MT 4,308,700円

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自動車メーカーは単に商品を売るだけではなく、その歴史やブランドをクルマに載せて売っている。しかし、イメージを確固たるものにする道のりは決して容易ではない。本連載では各メーカーの歴史から、そのブランドを考察する。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…