目次
Toyota Century
x
Bentley Bentayga
全長は80mm差でセンチュリーが上回る
両車の差は意外と少ない。センチュリーは全長で80mm、全高で65mm大きいのに対して、ベンテイガは全幅で5mm、ホイールベースで45mm大きい。最も差が開いているのは全長だが、どちらも優に5mを超えるモデルであり、見た目の印象はそれほど変わらないだろう。
車両重量については、ハイブリッド仕様で比較した場合、ベンテイガが120kg重い。ただし、ベンテイガのV8エンジン搭載車の車両重量は2470kgとされ、センチュリーより100kg軽く、両車の重量差は逆転する。
サイズ面では良い勝負と言えるが、それは価格面についても同様だ。センチュリーは1グレード構成で2500万円、ベンテイガの標準グレードはパワートレインに関わらず2450万8000円と、価格差は50万円以内。もちろん、どちらも選択するオプションによって価格は大きく変動していくことにはなるが。
トヨタ センチュリー
全長5205×全幅1990×全高1805mm
ホイールベース2950mm
車両重量=2570kg
ベントレー ベンテイガ(ハイブリッド)
全長5125×全幅1995×全高1740mm
ホイールベース2995mm
車両重量=2690kg
システム最高出力は両車とも400PSオーバー
ベンテイガのスペックには一部本国仕様のものを採用しての比較となるが、V6ターボエンジンが強力なパワーを生み出すベンテイガに対して、センチュリーは前後に備えたモーターが主役的な存在感を醸し出す。もちろん、ベンテイガはPHEVなので、EVとして69kmという距離の走行も可能だ。
ちなみに、エンジンとモーターを合わせたシステムとしての最高出力は、センチュリーが412PS、ベンテイガが449PS。どちらも400PSオーバーの実力を誇る。ベンテイガの場合、V8仕様の最高出力は550PSとされており、パワー勝負だとこちらの仕様が圧倒的。
こうして比較してみると、EV的な先進性や高度な環境性能をねらったセンチュリーに対して、最高峰モデルとしてのハイパフォーマンスを味わえるベンテイガといったように、両車が目指す方向性は、かなり異なっていることが分かる。
トヨタ センチュリー
エンジン形式=V型6気筒
排気量=3456cc
エンジン最高出力=262PS/6000rpm
エンジン最大トルク=335Nm/4600rpm
モーター最高出力=前182PS/後109PS
モーター最大トルク=前270Nm/後169Nm
トランスミッション=CVT
駆動方式=AWD
ベントレー ベンテイガ(ハイブリッド)
エンジン形式=V型6気筒ターボ
排気量=2994cc
エンジン最高出力=340PS/5300-6400rpm
エンジン最大トルク=450Nm/1340-5300rpm
モーター最高出力=136PS
モーター最大トルク=400Nm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD