MINI最上級フル電動モデル「カントリーマン SE ALL4」がデビュー間近

新世代フル電動MINIクロスオーバーの頂点「MINI カントリーマン SE ALL4」は十分な航続距離と室内空間が自慢【動画】

幅広いバリエーションを展開する新型MINI カントリーマン、その頂点に位置するのがフル電動仕様の「MINI カントリーマン SE ALL4」だ。
幅広いバリエーションを展開する新型MINI カントリーマン、その頂点に位置するのがフル電動仕様の「MINI カントリーマン SE ALL4」だ。
2023年9月にワールドプレミアされた3代目「MINI カントリーマン」は、待望のフル電動モデル(BEV)に加えて、ガソリンやディーゼルといった従来の内燃機関仕様(ICE)もラインナップ。幅広いバリエーションが展開されるなか、最上位モデルとして投入されるのが、最新電動パワートレインを搭載する「MINI カントリーマン SE ALL4」だ。

MINI Countryman SE ALL4

サイズ拡大により居住性が大幅に向上

新型「MINI カントリーマン SE ALL4」のエクステリア。
先代カントリーマンから、サイズがひとまわり大型化されたことで、特にリヤシートとラゲッジルームが拡大。大人5人がリラックスできる空間が確保された。

MINI カントリーマン SE ALL4は、SUVモデルらしい堅牢なデザインに、排出ガス・ゼロを実現した最新電動パワートレインを搭載。都市部だけでなくあらゆる地形を攻略する「ALL4」全輪駆動システム、レベル2自動運転システム、さらにWLTPサイクルで最長433kmという航続距離も実現した。

ボディサイズは先代モデルからひとまわり大型化され、全長4433mm、全幅1843mm、全高1656mmと堂々たる存在感。シンプルで明確なサーフェイスとワイドなホイールアーチなど、モダンでありながらもミニマルな、最新世代MINIのデザインが与えられた。

室内空間は大人5人がリラックスできるスペースを確保。リヤシートは最大130mmのスライド機能を導入し、状況に合わせてリヤのレッグスペースを拡大したり、ラゲッジルームの容量を増やすことができる。ラゲッジ容量は通常の460Lから、リヤシートを折りたたむことで最大1450Lまで拡大することができる。

MINIブランドを率いるステファニー・ヴルストは、MINI カントリーマン SE ALL4について次のようにコメントした。

「新型MINI カントリーマンは、多用途性とドライビングプレジャーを追求したモデルです。そして、新世代MINIとしては初めてドイツで生産され、非常に環境に優しいモビリティとしてマーケットにデビューします。サイズも大きくなったことで、家族全員で乗れるクルマになりました」

レベル2のハンズオフ自動運転に初対応

新型「MINI カントリーマン SE ALL4」のエクステリア。
MINI カントリーマン SE ALL4は、「ドライビング・アシスタント・プロフェッショナル」を搭載しており、自動車専用道路において、レベル2自動運転が可能になった。

MINI カントリーマン SE ALL4は、2基の電気モーターを前後アクスルに搭載する全輪駆動。最高出力317PS(230kW)、最大トルク494Nmを発揮し、66.45kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は433kmが確保された。0-100km/h加速は5.6秒、最高速度は電子リミッターで180km/hに制限されている。

最大130kWの急速充電器を使うことで、わずか30分弱でバッテリーを10%から80%まで充電することが可能。MINI専用のアプリ「MINI APP」を介して、充電ポイントの検索や充電時間を最適化することもできる。新型カントリーマンからは「プラグ&チャージ・システム」による充電にも対応。対応する充電ステーションでは、追加認証なしに公共の充電ステーションを自動認識し、自動的に充電プロセスがスタートする。

今回、最新のアシスタンスシステム「ドライビング・アシスタント・プロフェッショナル」を導入。MINIモデルとしては初めて、ハイウェイのような自動車専用道路において、レベル2自動運転が可能。交通状況を注視し、いつでも介入できる態勢を維持した状態であれば、ドライバーは60km/hまでのスピードでハンドルから手を離すことができる。

テキスタイルを採用したダッシュボード

新型「MINI カントリーマン SE ALL4」のインテリア。
中心に240mmサイズの円形有機ELディスプレイを配置したコクピットは、ダッシュボードに柔らかな雰囲気を持つテキスタイル(リサイクル・ポリエステル)が導入されている。

インテリアには、MINIの最上位モデルに相応しい最先端テクノロジーと上質なマテリアルを導入。ステアリングホイール奥のディスプレイを廃止し、クリアな前方視界と広々とした室内空間を実現した。新型MINI クーパー同様に、センターに240mmサイズの円形有機ELディスプレイを配置。最新の「MINIオペレーティング・システム9」を搭載し、インフォテインメントシステムとアシスタンスシステムは、タッチディスプレイを介して操作する。

センターコンソールのギヤセレクターが廃止され、カップホルダーや収納を確保。ダッシュボード下部には、様々な機能を持った5基のトグルスイッチが配置された。このMINIではお馴染みのトグルスイッチは、パーキングブレーキ、ギヤセレクター、スタート/ストップキー、エクスペリエンスモード・トグル、ボリュームコントロールなど、ディスプレイを介さずに直接操作することができる。

ダッシュボードは、新型MINIシリーズの特徴でもある、リサイクル・ポリエステル製テキスタイルをチョイス。柔らかな印象を持つテキスタイルは、MINIシリーズ専用の縫製により製造されており、汎用性が高く、汚れた場合でも手入れが簡単な構造となっている。

MINI カントリーマン SE ALL4を動画でチェック!

新世代BEV「MINI クーパー SE」の走行シーン。

非公開: 都市部で抜群のユーティリティを発揮する新世代BEV「MINI クーパー SE」の最大航続距離400km以上【動画】

2023年9月、MINIはフル電動モデルとして生まれ変わったMINI 3ドアを発表。上級仕様のMINI クーパー SEは、最高出力221PSを発揮する電気モーターを搭載し、コンパクトなサイズながらも、都市部において抜群のユーティリティを発揮する。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…