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Toyota Century
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Land Rover Range Rover
LWB仕様で圧倒的な室内空間のレンジローバー
レンジローバーのスペックは本国仕様のものを採用する。センチュリーと比べてみると、全幅と全高はレンジローバーがかなり大きい。全幅が219mm差、全高が65mm差となり、正面から見た印象は両車でまったく異なるだろう。ただし、日本仕様のレンジローバーでは全幅が2005mmとされており、その差は15mmにまで縮まる。
これに対して、全長はセンチュリーが153mmも長い。しかし、ホイールベースではレンジローバーが逆転して47mm長くなっており、ロングホイールベース仕様になるとその差は247mmにまで広がる。レンジローバーのロングホイールベース仕様には3列シートの7人乗りも設定されており、この長く確保されたホイールベースはそのためでもある。
トヨタ センチュリー
全長5205×全幅1990×全高1805mm
ホイールベース2950mm
車両重量=2570kg
ランドローバー・レンジローバーP530
全長5052(5252)×全幅2209×全高1870mm
ホイールベース2997(3197)mm
車両重量=2585(2708)kg
( )内はロングホイールベース仕様
多彩なパワートレインが魅力のレンジローバー
プラグインハイブリッド仕様のみとなるセンチュリーに対し、レンジローバーはディーゼルとガソリンエンジンに加えて、プラグインハイブリッド(PHEV)仕様をラインナップ。同じPHEV同士で比較してみると、エンジンとモーターを合わせたシステム最高出力は、センチュリーが412PSであるのに対して、レンジローバーは550PSと圧倒的なハイパワーを誇る。
ただし、センチュリーが前後にそれぞれ182PS&109PSという強力なモーターを計2個備えているのに対して、レンジローバーが有するのは218PSのモーターのみ。現状ではEVとしての魅力はセンチュリーに分がありそうだが、レンジローバーはBEVモデルの投入が予定されており、今後の展開に期待したいところだ。
レンジローバーのディーゼルエンジン搭載車は最高出力300PS、V8ガソリンエンジン搭載車は530PSとなっており、センチュリーはその中間の動力性能となる。
トヨタ センチュリー
エンジン形式=V型6気筒
排気量=3456cc
エンジン最高出力=262PS/6000rpm
エンジン最大トルク=335Nm/4600rpm
モーター最高出力=前182PS/後109PS
モーター最大トルク=前270Nm/後169Nm
トランスミッション=電気式無段変速機
駆動方式=AWD
ランドローバー・レンジローバーP550
エンジン形式=直列6気筒ターボ
排気量=2997cc
システム最高出力=550PS/5500-6500rpm
システム最大トルク=800Nm/2000-5000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
ランドローバー・レンジローバーP530
エンジン形式=V型8気筒ターボ
排気量=4394cc
最高出力=530PS/5000-7000rpm
最大トルク=750Nm/1800-4500rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
ランドローバー・レンジローバーD300
エンジン形式=直列4気筒ディーゼルターボ
排気量=2993cc
最高出力=300PS/4000rpm
最大トルク=650Nm/1500-2500rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
意外とお得なPHEV仕様
最後に、価格を確認してみよう。レンジローバーは装備が充実した「AUTOBIOGRAPHY」にそろえて、価格が高い方から並べてみると……
・センチュリー 2500万円
・レンジローバーP530 2485万円
・レンジローバーP550 2447万円
・レンジローバーD300 2204万円
となり、センチュリーが最も高額。注目はレンジローバーで、PHEV仕様よりもパワー面で劣るV8仕様の方が、やや高価な設定とされている。レンジローバーのPHEV仕様は、意外にも買い得感が高いと言えそうだ。