Ferrari 488 GTE Evo
フィナーレを迎えた「GTE」クラス
バーレーン8時間の決勝レースを制したのは、アイアン・デイムスのポルシェ 911 RSR 85号車(ラヘル・フライ/ミシェル・ガッティング/サラー・ボビー)。2位にはDステーション・レーシングのアストンマーティン ヴァンテージ AMR 777号車(キャスパー・スティーブンソン/藤井誠暢/リアム・タルボット)、3位にはノースウエストAMRのアストンマーティン ヴァンテージ AMR 98号車(イアン・ジェームズ/ダニエル・マンチネッリ/アレックス・リベラス)が入っている。
AFコルセのフェラーリ 488 GTE Evo 54号車は、第6戦富士6時間レースでシーズン初勝利を飾っており、ドライバーズ選手権に加えて、チームズ選手権でもコルベット・レーシング(シボレー)、アイロン・デイムス(ポルシェ)に続く、3位でシーズンを終えた。
ケッセル・レーシングのフェラーリ 488 GTE Evo 57号車(木村武史/エステバン・マッソン/ダニエル・セラ)は、54号車からわずか1秒7差の5位でフィニッシュ。シーズンを通して参戦し、開幕戦セブリング12時間と富士6時間で3位表彰台を獲得した木村が、GTE Amドライバーズ選手権7位を得ている。
WECは2024年シーズンから、これまでのGTEクラスに代わり、GT3レーシングカーで戦うLMGT3クラスを導入。それとともに488 GTEシリーズのキャリアも幕を下ろすことになる。488 GTEは51戦を戦い、GTE Proクラスで17勝、GTE Amクラスで12勝の計29勝を獲得。4回のマニュファクチャラーズタイトル(2016年、2017年、2021年、2022年)、Proクラスで3回、Amクラスで3回のドライバーズタイトル、Proクラスで3回、Amクラスで3回のチームズタイトルを獲得した。