シュワルツマンとワドゥが「フェラーリ 499P」を初テスト

バーレーンで開催されたWECルーキーテストでロバート・シュワルツマンとリル・ワドゥが「フェラーリ 499P」初ドライブ

フェラーリは、2023年シーズン終了後にバーレーンで行われたルーキーテストに、ロバート・シュワルツマンとリル・ワドゥを参加させた。
フェラーリは、2023年シーズン終了後にバーレーンで行われたルーキーテストに、ロバート・シュワルツマンとリル・ワドゥを参加させた。
世界耐久選手権(WEC)最終戦「バーレーン8時間レース」フィニッシュ後、バーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて、WECのルーキーテストを実施。フェラーリは、スクーデリアF1のリザーブドライバーを務めるロバート・シュワルツマンと、WEC初の女性ウイナーであるリル・ワドゥが、499Pのステアリングを握った。

Ferrari 499P

シュワルツマンがベストラップをマーク

フェラーリF1のリザーブドライバーを務める24歳のロバート・シュワルツマンが、499Pを初ドライブ。1分48秒559の最速タイムを記録した。
フェラーリF1のリザーブドライバーを務める24歳のロバート・シュワルツマンが、499Pを初ドライブ。1分48秒559の最速タイムを記録した。

11月5日、バーレーンにおいてWECの2023年シーズンを締めくくる、恒例のルーキーテストが行われた。フェラーリは、オフィシャルドライバーのロバート・シュワルツマンとリル・ワドゥが参加し、ル・マン24時間レースで勝利を飾った499Pをテストしている。

2023年シーズン、シュワルツマンは、AFコルセの296 GT3でGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ耐久カップに参戦。さらに、今シーズンはスクーデリア・フェラーリのF1リザーブドライバーにも抜擢されている。この日は、51号車のレギュラードライバーであるアレッサンドロ・ピエール・グイディもドライブする中、シュワルツマンは30周を走り、最速タイムとなる1分48秒559をマークした。

「ようやくフェラーリ499Pをドライブすることができました。とても興味深い1日になりましたし、僕自身のパフォーマンスとしても、このクルマに相応しいスピードを出せたことに満足しています。1日の終わりにベストラップを記録できたのは、本当に嬉しいです」と、シュワルツマンは笑顔でテストを振り返った。

女性ドライバー初のWECウイナー

女性ドライバーとして、第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースでLMGTE Amクラス優勝を達成リル・ワドゥ。今回のルーキーテストでは1分49’秒488のタイムを記録した。
女性ドライバーとして、第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースでLMGTE Amクラス優勝を達成リル・ワドゥ。今回のルーキーテストでは1分49秒488のタイムを記録した。

フランス出身の22歳、リル・ワドゥは2023年のWEC第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースにおいて、フェラーリ 488 GTEをドライブし、LMGTE Amクラス優勝を達成。これは2012年にスタートしたWECの歴史において、女性ドライバーによる初優勝となった。

シュワルツマンと同様、初めてWECのトップカテゴリーに君臨する499Pをドライブしたワドゥは30周を周回し、1分49秒488を記録。緊張のルーキーテストを終えて次のようにコメントした。

「今日、私の夢がひとつかないました。世界で最も重要な耐久レースイベント、ル・マン24時間レースを制した499Pを、フェラーリのワークスドライバー1年目の私がドライブしたのです。昨年、バーレーンで初めてハイパーカーをドライブしましたが、今回はのテストは特別な経験になりました。自分の能力を試すのが本当に楽しかったですし、1周1周を楽しむことができました」

8バーレーン時間の決勝レース、5番グリッドからスタートしたフェラーリ 499P 50号車が3位表彰台を獲得した。

WEC最終戦バーレーン8時間で1-2のトヨタに続き「フェラーリ 499P」50号車が3位獲得【動画】

11月4日、バーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて、FIA世界耐久選手権(WEC)の2024年シーズン最終戦バーレーン8時間の決勝レースが開催され、トヨタのGR010 ハイブリッド 8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が勝利を飾った。2位にはトヨタの7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が続き、トヨタが予選1-2を達成。3位にはフェラーリAFコルセのフェラーリ 499P 50号車(アントニオ・フオコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)が入っている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…