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TOYOTA GR Supra GRMN
角度調整式のリヤウイング
“Gazoo Racing Masters of the Nürburgring”の呼称は、エンジンまでチューニングを施したハイパフォーマンス仕様に与えられる。これまでには、台数限定で販売されたヤリスに設定されている。
今回撮影された「スープラ GRMN」と思われるテスト車両で印象的なのはリヤウイングだ。今年の夏、アメリカで900台が限定販売された「45周年記念バージョン」にも角度調整可能なリヤスポイラーが装着された。それと比較しても、このプロトタイプの場合はリヤウイングと呼ぶのがふさわしい本格的なものだ。
空力パーツの追加と足回りの強化
フロントには、バンパー先端のカナードとリップスポイラーが追加されている。サイドから撮影された写真を見ると、このプロトタイプが新設計された軽量ホイールを履き、赤いキャリパーの強化ブレーキを採用している様子がわかる。
最高出力は500PS前後?
最大の変更はボンネットの下に隠れているだろう。現在、スープラにはBMWが提供する2.0リッター直4(B48)および3.0リッター直6(B58)ターボエンジンが搭載されている。GRMNには、より高性能な「M」エンジンが採用されると思われる。BMWの「M3」などに使用されている、S58型エンジンを載せて登場すると予想される。
現行スープラに搭載されているエンジンの最高出力は382PSなのに対し、BMWはべースの「M4」でも473PSを発揮する。「M4コンペティション」の最高出力は503PS、「M4 CSL」では543PSに達する。50台限定の「3.0 CSL」では、さらに10PSを上乗せして553PSまで最高出力が引き上げられている。
これらの選択肢の中から、スープラGRMNにどれだけのパワーが与えられるかについては分かっていない。いずれにしても、500PS程度のパフォーマンスとなることが考えられる。