【広州ショー】中国製フル電動GT「ハイファイ A」登場

最高出力1305PSの中国製フル電動4ドアGT「ハイファイ A」をワールドプレミア

フル電動4ドア・パフォーマンスカー「ハイファイ A」のエクステリア。
フル電動パフォーマンスカー「ハイファイ A」が、11月17日に開幕する広州オートショーでワールドプレミアされた。
中国の新興EVメーカー、華人運通(Human Horizons)が展開する、ラグジュアリーEVブランド「ハイファイ(HiPhi)」が、フル電動4ドアハイパフォーマンスカー「A」を公開。ハイファイ Aは、11月17日から開幕する広州オートショーにおいてワールドプレミアされる。

HiPhi A

2025年前半に限定生産&デリバリーを開始

フル電動4ドア・パフォーマンスカー「ハイファイ A」のエクステリア。
広州オートショーで初公開された「ハイファイ A」は今後開発が続けられ、2025年前半からの生産開始を予定している。

「ハイファイ A」は、ウェザイル・ニュー・エナジー・オートモーティブ(WESAIL New Energy Automotive)と共同開発。ハイファイが独自開発したバッテリーとモーターを搭載するフル電動パワートレインに、ウェザイル・ニュー・エナジー・オートモーティブが得意とするスーパースポーツのデザインを組み合わせた。また、ハイファイは上海理工大学との長期的な協力関係を締結しており、上海理工大学が開発した最新製造技術も導入される。

未来的な4ドアGTスタイルを持つ「ハイファイ A」だが、2025年前半に市販仕様を限定生産を開始する予定。2025年中には限られたオーナーへとデリバリーされる。華人運通とハイファイの創業者で会長兼CEOを務めるデイビッド・ディンは、ハイファイ Aの公開を受けて次のようにコメントした。

「伝統的なラグジュアリーには、不変の魅力があります。内燃エンジンの時代からインテリジェントな電動モビリティの新時代まで、ハイパーカーはテクノロジーの頂点を目指すと同時に、クラシックへのオマージュをささげるべきだと私たちは考えています」

「ハイファイが展開するラグジュアリーなコンセプト、一流の開発能力と生産能力、ウェザイル・ニュー・エナジー・オートモーティブが持つスーパースポーツのエッセンス、そして上海理工大学の技術的専門知識とイノベーションが組み合わさることで、ハイファイ Aという新時代の芸術作品が完成しました」

4ドア4シーターによる快適な室内

フル電動4ドア・パフォーマンスカー「ハイファイ A」のインテリア。
ハイファイ初のフル電動4シータースポーツとして開発された「ハイファイ A」は、大人4名がリラックスできる十分なスペースが確保された。

ハイファイは、現在フル電動クロスオーバー「X」と「Y」、5ドアシューティングブレークの「Z」をラインナップ。限定生産される「A」は、ハイファイ・ブランドの未来を予告する最先端のスタイリングを纏って登場した。

ネイキッド・カーボンファイバーにマットペイント仕上げを組み合わせたことで、レーシーなフォルムを実現。ワイドなフロント&リヤのフェンダーパネルとワイドタイヤが、強烈なビジュアルインパクトをアピールする。インテリアはドライバーにフォーカスしたレーシーなフロントシートに、大人2名がリラックスできる快適なリヤシートも確保された。

独自開発した電動パワートレインを搭載

フル電動4ドア・パフォーマンスカー「ハイファイ A」のエクステリア。
デジタルディスプレイが配置されたサイドビュー。「ハイファイ A」は、ハイファイが独自開発したモーターをフロントに1基、リヤに2基搭載。最高出力は1305PSを発揮する。

今回、ハイファイが自社開発した高性能電動パワートレインが初搭載された。800Vプラットフォームをベースにしたフル電動アセンブリは、フロントアクスルに1基のモーターと、リヤアクスルに2基のモーターを配置。最高システム出力は、脅威の1305PSを発揮する。

モーターに超高速カーボンファイバーローター設計を導入し、完全オイル冷却と磁気シリンダーコイル直接冷却技術と組み合わせたことで、2万2000rpmの超高速回転と、30分以上の超長時間高出力が可能になった。走行性能は0-100km/h加速が2秒強、最高速度が300km/hを目標に掲げている。

電力量1.5MWhのバッテリーパックには、カーボンファイバー製防弾ボトムシールドと、カーボンファイバー製トップカバー耐火スプレーを採用。高いパフォーマンスだけでなく、様々な状況からパッセンジャーを守る安全性も確保された。

高性能アルミ合金、ナノセラミックス、その他の革新素材をシャシーに採用。航空機使用されるグレード「TC4」チタニウムを内外装トリムに初導入した。さらに、上海理工大学のインテリジェント製造システムセンターと協力し、革新的な3Dプリンタ技術を製造工程に採り入れる予定だ。

非公開: 中国のBYDがスポーツセダン「シール」とサブブランド「ヤンワン」を日本初披露「ジャパンモビリティショー2023」

BYDは、「ジャパンモビリティショー2023(旧:東京モーターショー)」で2024年春に導入予定のフル電動スポーツセダン「シール」を発表した。「Technology」「Green」「Future」をテーマとするブースは、シールのほか、これまでに登場した「ドルフィン」なども展示。海洋シリーズを連想させる水をイメージした雰囲気となっていた。

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