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浅草寺に70台以上の貴重なモデルが集結
11月17〜18日、過去100年間における特別なアストンマーティン車が70台以上も東京の浅草寺に集結し、コンクール・デレガンスが開催され、ニューモデルとして「DB12 ヴォランテ」と「ヴァラー」がアジア太平洋地域で初公開された。歴史ある浅草寺において、自動車が展示されるのはアストンマーティンが初となる。
コンクール・デレガンスの審査では、業界のスペシャリストからなる5名の審査員がハイパーカークラスから1940年以前のクラシックカーまで、バラエティに飛んだ8つのカテゴリーにおいて車両を審査。日本でもそのアイコニックな姿が愛されている「シグネット」も専用クラスとして取り上げられている。
「Best in Show」は審査員の満場一致で「アストンマーティン スピード モデル タイプC LMF385」が獲得。その希少性、エレガンス、コンディションの良さが評価された。また、会場での一般投票による「Public Favorite」には「アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート」が選出されている。
アジア・太平洋地域最大のオーナーズパレード
コンクール・デレガンス授賞式の後、アジア・太平洋地域で過去最大のオーナーズパレードが開催された。約50台の車両が浅草寺を出発し、多くの人々の注目を集めながら、東京の街を華やかにパレード。コンクールを壮大な形で締めくくった。
パレード後は会場を富士山の麓へと移し、限られたオーナー向けに富士スピードウェイホテルでの華やかなガラディナーとチャリティーオークションを実施した。興奮の中で行われた多くの出品の後、最後のオークションアイテムとして出品されたのは、2024年のF1のレプリカマシンで2900万円で落札された。
今回、NOT A HOTEL、Quintessentially、CHAMPAGNE POMMERY、AUTOGLYM、Ginori 1735、Bowers & Wilkins、J. Laverack、VIBROAなど、多くのアストンマーティン・パートナーの支援を受け、チャリティオークションでの売上は合計3540万円に達したという。このチャリティオークションで得た収益金は日本赤十字社に寄付される。
富士スピードウェイでトラックデイを実施
11月19日は「ASTON MARTIN TRACK DAY」が行われ、110台以上のアストンマーティンが富士スピードウェイに集結した。オープニングセレモニーにおいて、参加者はトラックウォークを実施。ホームストレートには「ARCADIA Gallery」としてアストンマーティンの様々なモデルが展示されている。
「ARCADIA Gallery」には次世代ミッドエンジンスーパースポーツのヴァルハラや、2023年のF1レプリカ、DBR22、DB5 ゴールドフィンガー コンティニュエーション、そして今回のイベントで初公開されたヴァラーも展示された。
ドライビングセッションでは、4つのカテゴリー(Heritage Run、Family Run、Special Racing Run、Finale Parade Run)び分かれ、オーナーが自身のアストンマーティンで富士スピードウェイを走行。世界で最もパワフルなSUV「DBX707」のホットラップも行われ、参加者はその驚異的なパフォーマンスを体験した。
また、ヘリコプターの「エアバス ACH130 アストンマーティン エディション」も、オーストラリアからこのイベントのために富士スピードウェイに飛来した。
アストンマーティンAPACリージョナルプレジデントのグレゴリー・アダムスは、イベントの華やかな成功を振り返り、次のようにコメントした。
「日本で初めて『ASTON MARTIN ARCADIA』を開催できたことを心から誇りに思っています。このイベントは、110周年アニバーサリーの特別な年を締めくくるだけでなく、アジア太平洋地域のオーナーの皆様へ新しい伝統の始まりを示すものです」
「長年にわたり作られてきた数多くの素晴らしいアストンマーティンのモデルがこれほど壮大な規模で集まり、この瞬間をオーナーや愛好家の皆様と共有できたことは大変な喜びとなりました。次回のASTON MARTIN ARCADIAを2025年に開催することを楽しみにしています。そこでもアストンマーティンの成長、最新のテクノロジー、完璧なクラフトマンシップ、そして時代を超えたデザインをお届けできることでしょう」