INEOS Grenadier Nith Inshore Rescue
グレナディアの堅牢性と耐久性を評価
ニス沿岸救助隊は、スコットランドで最も頻繁に救助対応を行なっている救命艇拠点のひとつ。ソルウェイ湾に合流するニス川の河口近く、ダンフリース近郊に拠点を置き、同地域における水難事故に対応している。沿岸警備隊救助調整センターから要請があると、救命艇や捜索救助車、その他の機材を手配する。
今回、ニス沿岸救助隊に導入される「イネオス グレナディア」は、沿岸地域基金とセント・ジョン・スコットランドが共同で資金を提供し、英国における初導入のグレナディア・ベースの緊急車両となる。ニス沿岸救助隊が保有する老朽化した「ランドローバー ディフェンダー」に代わって使用される予定だ。今回、沿岸救助隊仕様のグレナディアは、全面改修された救命艇とともにお披露目された。
グレナディアの改修は、捜索・救助用機器の専門業者「エマージェンシー・ワン(Emergency One)」社が担当。グレナディアのプラグアンドプレイ配線セットアップを最大限に活用し、ニス沿岸救助隊の現場チームが指定した伸縮式ルーフマウントカメラを含む救助用キットを搭載・装着している。
ニス沿岸救助隊のピーター・ブライデンは、グレナディアの導入について次のようにコメントした。
「私たちは生死にかかわる事故、厳しい天候、困難な地形に対処しています。そのため、新しい支援車両の導入候補を評価する段階でも、選択肢はほとんどありませんでした。今回、グレナディアが長持ちするよう、設計・製造されていることに感銘を受けました。再生・改修した救命艇とともに、今後40年間、私たちのチームに貢献してくれることを期待しています」