新型「ポルシェ パナメーラ」は2.9リッターV6ターボ搭載モデルを日本市場へ

第3世代「ポルシェ パナメーラ」がデビュー「680PSの超強力ハイブリッドパワートレインも」【動画】

3代目へと進化を果たした新型「ポルシェ パナメーラ」の走行シーン。
7年ぶりにフルモデルチェンジを果たした「ポルシェ パナメーラ」が、中国・上海においてワールドプレミアされた。
2023年11月24日、ポルシェは、中国の上海において、新型「パナメーラ」をワールドプレミアした。ポルシェのフラッグシップスポーツサルーンは、7年ぶりに3代目へとフルモデルチェンジ。新型パナメーラの生産は、先代モデル同様にドイツ・ライプツィヒ工場で行われる。ポルシェ ジャパンは、「パナメーラ」と「パナメーラ4」の予約受注を、本日から全国のポルシェ正規販売店にて開始した。

Porsche Panamera

上海からライブストリーミングを実施

上海においてワールドプレミアされた新型ポルシェ パナメーラ。左から発表イベントに参加した、ポルシェ・エクステリアデザインディレクターのペーター・ヴァルガ、セールス&マーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテン、オリバー・ブルーメ会長。
上海においてワールドプレミアされた新型ポルシェ パナメーラ。左から発表イベントに参加した、ポルシェ・エクステリアデザインディレクターのペーター・ヴァルガ、セールス&マーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテン、オリバー・ブルーメ会長。

上海で行われたワールドプレミア・イベントにおいて、ポルシェは3代目へと進化を果たした新型ポルシェ パナメーラを公開した。新型パナメーラは、効率性が大幅に向上した「E-ハイブリッド」パワートレインを搭載。さらにポルシェが誇るラグジュアリーサルーンとして、最新の操作コンセプトをはじめ、多くの革新的テクノロジーが導入されている。

ディメンションは全長5052mm(エグゼクティブ:5202mm)、全幅1937mm、全高1423mm(エグゼクティブ:1428mm)。ひと目でパナメーラと認識できる魅力的なプロポーションを実現した。マトリクスLEDヘッドライトを標準装備し、ヘッドライト1基あたり3万2000ピクセル以上を誇る、高解像度「HDマトリクスLEDライティングシステム」をオプションで選択可能となっている。

高度にマネージメントされた足まわり

3代目へと進化を果たした新型「ポルシェ パナメーラ」のエクステリア。
E-ハイブリッドモデル搭載は「ポルシェ・アクティブ・ライド」をオプションで設定。都市部におけるコンフォート性と、サーキットなどでのスポーツドライビングの両立が可能になった。

新型パナメーラは、「ポルシェ・アクティブサスペンションマネージメント(PASM)」付きデュアルチャンバー・2バルブエアサスペンションを標準装備。ダンパー制御の伸側と圧側のステージを分けることで、快適性とスポーティ性という相反する要求を両立した。横方向からの衝撃や路面の損傷などによる突き上げを吸収し、サーキット走行時には車体の安定性を確保。オプションの「オールホイールステアリング」を追加することで、ハンドリング性能をさらに向上させることも可能だ。

パナメーラ E-ハイブリッドには、アクティブ・サスペンションシステム「ポルシェ・アクティブライド」をオプションで設定。あらゆる領域において従来のサスペンションシステムを凌駕するパフォーマンスを発揮し、コンフォート性とスポーツドライビングを高いレベル両立した。

そのベースとなっているのが、電動油圧式ポンプに接続された新開発「アクティブショックアブソーバー」。ダンパー容積を必要に応じて変化させることで、最適な設置性能を実現した。さらに、軽量化されたシングルチャンバーエアサスペンションが、システム全体を補完する。

最高出力680PSを発揮するE-ハイブリッド

3代目へと進化を果たした新型「ポルシェ パナメーラ」の走行シーン。
パナメーラ ターボ Eハイブリッドは、4.0リッターV型8気筒ターボエンジンに電気モーターを組み合わせ、最高システム出力680PSという高出力を実現した。

ポルシェは、新型パナメーラに効率的な「E-ハイブリッド」パワートレインを設定。すべてのE-ハイブリッド・モデルが、先代モデルを大きく超える高度なパフォーマンス、航続距離、効率性を実現した。

ハイパフォーマンス仕様の「パナメーラ ターボ E-ハイブリッド」は、改良が施された4.0リッターV型8気筒ターボエンジンに、出力140kW(190PS)を発揮する新開発電気モーターが組み合わせられた。内燃機関と電気モーターによる最高システム出力は500kW(680PS)、システム最大トルクは930Nmにまで達している。

8速PDK(DCT)は抜本的な改良が施され、高効率電気モーターがハウジングに組み込まれた。さらに個別のモーターハウジングを使用することで約5kgの軽量化を実現した。トランスミッションのオイルユニットを統合し、電動ユニットの熱バランスも最適。電気モーターの連続出力も大幅な向上を果たしている。

パナメーラ ターボ Eハイブリッドは、0-100km/h加速が3.2秒、最高速度は315km/h。バッテリー容量は25.9 kWh、EVモードでは83~93 kmの航続距離が確保された。また、新開発の11kW車載AC充電器を導入したことで、対応する充電ポイントにおける充電時間は、2時間39分に短縮されている。

日本に導入される「パナメーラ」と「パナメーラ4」が搭載する2.9リッターV型6気筒ターボエンジンは、ブースト圧、燃料噴射流量、点火時期の変更によりパフォーマンスを最適化。最高出力は260kW(353PS)、最大トルクは500Nmと、先代モデルよりも出力が17kW(23PS)、トルクが50 Nm向上した。パナメーラの0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は272km/h。AWDのパナメーラ4はわずか4.8秒で270km/hに達する。

デジタルとアナログを融合させたインテリア

3代目へと進化を果たした新型「ポルシェ パナメーラ」のインテリア。
インテリアはポルシェらしさを確保しながら、最新のデジタルデバイスを積極的に導入。シンプルで使いやすいコクピットを実現している。

コクピットのコンセプトとして掲げられたのは、デジタルとアナログの理想的なバランス。コクピットは直感的な操作を可能とする「フルデジタルディスプレイ」を採用し、幅広いカスタマイズオプションが用意された。ポルシェ・ドライバーエクスペリエンスは、操作系を単純化し、ステアリングホイール周辺に運転に関連するコントロール機能を集約している。

これにより、ドライバーはすべての基本機能に、素早く直感的にアクセスすることが可能になった。インストルメントクラスターにあったトグルスイッチと、ドライビングプログラムを選択するためのモードスイッチをステアリングホイールに集約。ギヤセレクターレバーは5連メーターディスプレイとセンターのディスプレイの中間にレイアウトされた。

これにより、センターコンソールにはタッチパネル式ディスプレイと、物理スイッチを組み合わせたエレガントなクライメートコントロールパネルのみとなり、エレガントさと直感的な操作が可能になった。また、助手席側にはオプションとして10.9インチパッセンジャーディスプレイを装着することもできる。

個人のポルシェIDでのログインは、PCMに表示されるQRコードを、スマートフォンで読み取るだけ完了。Apple CarPlayとAndroid Autoにより、スマートフォンと車両とのデータ連携が可能となり、操作性が大幅に向上した。エアコン、シートマッサージ、アンビエント照明などの機能は、Apple CarPlay、Siriのボイスアシスタントで直接操作が可能となっている。

車両本体価格(税込)

パナメーラ(8速PDK):1424万円
パナメーラ4(8速PDK):1479万円

【問い合わせ】
ポルシェ コンタクト
TEL:0120-846-911

【関連リンク】
・ポルシェ ジャパン公式ウェブサイト

新型ポルシェ パナメーラを動画でチェック!

ポルシェは11月24日の正式発表を前に、新型「ポルシェ パナメーラ」のインテリアを先行公開した。

3代目となる新型「ポルシェ パナメーラ」のインテリア先行公開「ドライバー中心のコンセプトを追求」

ポルシェは2023年11月24日にワールドプレミアを予定している新型「パナメーラ」のインテリアを初公開した。3代目へと進化したパナメーラは、ドライバーズシートからパッセンジャーシートまで、3枚のワイドディスプレイが配置される。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…