高効率ハイブリッドパワートレインを搭載する「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」登場

SL史上最もパワフルな「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」がデビュー「最高出力827PS!」

「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」のエクステリア。
SL史上最もパワフルなハイブリッド・パワートレインを搭載した「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」がデビューを飾った。
メルセデスAMGは、4.0リッターV型8気筒ツインターボに、AMG製ハイブリッドシステムを組み合わせた「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」を発表した。システム最高出力827PS、システム最大トルク1420Nmという、SL史上最強のスペックを誇り、アクティブ・ロールスタビライゼーション、全輪駆動やセラミック製高性能コンポジット・ブレーキシステムなど充実の標準装備が与えられた。

Mercedes-AMG SL 63 S E PERFORMANCE

AMG独自のハイブリッド・システムを搭載

「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」のエクステリア。
4.0リッターV型8気筒ツインターボに、AMGが独自開発した「Eパフォーマンス・ハイブリッド・テクノロジー」を組み合わせたことで、SL史上最強の名に相応しいパフォーマンスを手にした。

メルセデスAMGは、ハイパフォーマンスロードスター「SL」に、高効率・ハイパワーを誇るプラグインハイブリッドパワートレインを搭載した「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」を追加した。4.0リッターV型8気筒ツインターボに、AMGエレクトリックドライブユニットを組み合わせたことで、システム最高出力は600kW(827PS)、システム最大トルク1420Nmを発揮。史上最もパワフルなSLとしてデビューを飾っている。

メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンスは、AMGが独自開発した「Eパフォーマンス・ハイブリッド・テクノロジー」を搭載する5番目のモデルとなる。モーターならではの鋭いレスポンス、トルクの急速な立ち上がり、リニアなパワー感により、これまでにないドライビング・エクスペリエンスを提供する。0-100km/h加速が2.9秒、最高速度は317km/hと、究極のパフォーマンスを実現した。

また、アクティブロールスタビライゼーション機能を備えた「AMGアクティブ・ライドコントロール・サスペンション」や、「アクティブ・リヤアクスル・ステアリング」など、最高レベルのドライビングアシスタンスシステムも標準搭載する。

メルセデスAMGのマイケル・シーベCEOは、メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンスについて次のようにコメントした。

「SLは常にメルセデス・ベンツのアイコン的モデルとして君臨してきました。その最新ハイブリッドバージョンは、このステータスを未来へと引き継ぐ存在だと言えるでしょう」

「革新的なPHEVテクノロジーを搭載し、SLファミリーの中で最もパワフルなモデルとして開発されました。優れたパフォーマンスだけでなく、EVモードでの走行という選択肢もお客様に提供します。また、豊富なオプションと高品質なマテリアルにより、マーケットで最もエクスクルーシブなロードスターのひとつとなりました。これはまさに夢のクルマです」

リヤに搭載されたハイブリッドユニット

「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」のエクステリア。
単体で206PSを発揮する電気モーターを含むハイブリッドユニットをリヤアクスルに配置。これにより、理想的な重量配分と駆動力配分を実現した。

メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンスは、AMG製4.0リッターV8ツインターボエンジンがフロントアクスルを駆動し、リヤに電動モーターユニットが搭載された。AMGが独自開発した「Eパフォーマンス・ハイブリッド・テクノロジー」は、単体で最高出力150 kW(206PS)を発揮する永久磁石同期電動モーターと、2速トランスミッション、リヤアクスル機械式LSDが組み込まれている。

コンパクトなハイブリッドシステムは、多くの利点をもたらすことになった。電気モーターがリヤアクスルを直接駆動するため、パワーをロスすることなく、すべてを推進力として活かすことが可能。ドライバーは発進や加速、追い越し時などに力強いブーストを得ることができる。

リヤアクスルでスリップ量が増加すると、電気モーターによる駆動力は必要に応じてフロントホイールへと伝達。これは、完全可変の「AMGパフォーマンス 4MATIC+」全輪駆動システムにより実現した。ハイブリッドシステムをリヤアクスルに配置したことで、重量配分と駆動力配分が改善。より正確でダイレクトなハンドリングを手にしている。

F1由来のリチウムイオンバッテリー搭載

「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」のエクステリア。
今回、メルセデスAMG ペトロナスF1チームのF1マシンに搭載されるハイブリッドシステムの技術を導入した、高性能リチウムイオン「AMGハイパフォーマンス・バッテリー」が搭載された。

リチウムイオン・バッテリーの開発は「メルセデスAMG ペトロナスF1チーム」のF1マシンに搭載されるハイブリッドパワートレイン技術からフィードバック。AMGハイパフォーマンス・バッテリーの搭載により、クイックなエネルギー消費と高い出力密度、全体的なパフォーマンスアップが可能になった。

AMGハイパフォーマンスバッテリーの容量は6.1kWh、連続出力は70kW、ピーク出力は150kW。搭載される3.7kW車載充電器を介して、充電ステーションや家庭用ソケット介しての充電に対応する。バッテリーは電力を素早く供給・消費するように設計されており、可能な限り長い航続距離を実現するものではない。それでも、EVモードでの航続距離は13kmが確保された。

高性能バッテリーのベースとなっているのが、AMGが独自開発したダイレクトクーリングシステム。ハイテク冷却剤が560基のセルのすべてに流れ込み、個別冷却を行う。これにより、すべてのバッテリーが最適な電力を供給するために定められた、約45℃前後にキープ。バッテリーの適切な温度制御は、性能、耐用年数、安全性の向上につながった。

ハイブリッド専用機能を導入したコクピット

「メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス」のインテリア。
コクピットの「MBUX」マルチメディアシステムには、AMG/ハイブリッド専用のグラフィックや機能が導入された。

インテリアは、サーキットドライブなどスポーツ走行を求めるカスタマーからの要望だけでなく、最高レベルの快適性が確保された。ドライバー重視のコクピットは、センターコンソールに縦型ディスプレイを配置。現行SLから導入された「2+2レイアウト」により、ゆとりある室内空間と十分な実用性も手にしている。

インテリアのハイライトとなるのが、電動調整式「AMGスポーツシート」だろう。この高性能シートは、優れた横方向のサポート性と、長距離走行時の快適性を兼ね備えている。オプションとして用意されたヘッドレスト一体型「AMGパフォーマンス・シート」は、シートバックにベンチレーション機能を搭載する。

シートカバーは、快適性重視からパフォーマンス重視まで豊富なバリエーションを展開。ワントーン/ツートーン・ナッパレザーのほか、ダイヤモンド・キルティングが施されたナッパレザーをチョイスすることも可能だ。

メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンスに搭載される「MBUX」マルチメディアシステムには、AMG/ハイブリッド専用の表示と機能を多数導入。ハイブリッド専用機能として、ドライブシステムのパワーフローを高品質グラフィックにより視覚化。モーターの速度/パワー/トルク/温度を、適宜ディスプレイに表示することができる。

メルセデスAMG S 63史上最もパワフルなハイブリッドパワートレインを搭載した「メルセデス AMG S 63 E PERFORMANCE」がデビューを飾った。

「最高出力802PS」F1の電動化技術をフィードバックした「メルセデス AMG S 63 E PERFORMANCE」が日本導入

メルセデス・ベンツ日本は、Sクラスのトップパフォーマンスモデル「メルセデス AMG S 63 E PERFORMANCE」を発表。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、販売をスタートした。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…