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PEUGEOT E-RIFTER
新形状の大型グリルと新エンブレムを導入
プジョーは2025年までにEVマーケットのトップブランドになることを目標に掲げており、欧州で需要が高まりつつあるコンパクトMPVセグメントで販売される「E-リフター」のフェイスリフトを実施。現在、9台の乗用EVと、3台のコンパクト商用EVを展開するプジョーは、欧州で最もバリエーションに富んだEVのラインアップを揃えている。
新型E-リフターは、多くのライバルが存在するMPV市場をリードする品質、快適で広々としたモジュール式パッセンジャー・コンパートメント、充実の標準装備、抜群のドライビングプレジャーをキープしつつ、エクステリアを魅力的なアウトドアスタイルにアップデート。さらに、効率性の向上を図ったことで、最大航続距離320kmを実現した。
刷新されたフロントセクションは、ヘッドライトと一体化された新デザインのラジエーターグリルと、そのセンターに配置されたプジョー・エンブレムが一番の特徴。ライトシグネチャーには、プジョー・ブランドを象徴する3本爪も導入された。ボディカラーは、新色の「シルッカ・グリーン(Sirkka Green)」と「キアマ・ブルー(Kiama Blue)」が追加されている。
運転支援機能が大幅に向上したコクピット
インテリアは、ダッシュボードのデザインを一新。優れた人間工学と上質な仕上がりを実現し、居心地の良い室内空間を実現した。
最新世代の「i-Cockpit」をベースに、運転席にはナビゲーション・システムやエネルギー残量、充電に関する情報など、必要な情報を最適化して表示可能な10インチデジタルカラーメーターを採用。センターコンソールにも、新たに10インチ高解像度タッチスクリーンが配置される。
シートは明るく温かみのある、新デザインのライトグレー・ファブリックで覆われ、新しいキャビン素材と美しい調和を見せる。広々としたガラス面やゼニス・ルーフにより、明るい室内空間を確保。また、数多く用意された収納コンパートメントによって、使い勝手も向上している。
ドライバーの疲労警告、交通標識自動読み取り、レーンキープアシスト、歩行者・自転車検知機能付き自動緊急ブレーキ、スピードリミッターなど、18種類にも及ぶドライビングアシスタントシステムを標準搭載。さらに改良新型は、アダプティブクルーズコントロールシステムの機能がアップデートした。
パーキングアシストも改良され、フロントとリヤに12基のセンサーを導入。高解像度リバースカメラも新たに導入されている。
スタンダード仕様とロング仕様をラインアップ
新型Eリフターは、2列5人乗りの「スタンダード(4400mm)」と、3列7人乗りの「ロング(4700mm)」をラインナップ。ロング仕様はホイールベースとオーバーハングが延長され、パッセンジャーエリアだけでなく、ラゲッジスペースも拡大される。3列目シートは個別にフロアへと折りたたむことが可能だ。
スライド式サイドドアは、このクラスのMPVとしては希少なウインドウ開閉機構付き。リヤゲートは跳ね上げ式のハッチゲートのみとなっている。
バッテリーは床下に配置されるため、内燃機関仕様と変わらない室内容積を確保。ラゲッジスペースはスタンダード仕様が775L、ロング仕様はシートをすべて折りたたむことで最大4000Lもの積載量を提供する。
効率性の向上により航続距離320kmを実現
E-リフター改良新型は、最高速度135km/h、0-100km/h加速11.2秒というパフォーマンスレベルはそのままに、車両全体の効率化を図った結果、航続距離320km(WLTP)が確保された。
最高出力は100kW(137PS)、最大トルクは270Nmを発揮。 航続距離を最大化する「エコ(Eco)」、最大積載時に性能を最大化する「パワー(Power)」、通常使用に推奨される「ノーマル(Normal)」という3種類のドライブモードが用意されている。
今回、航続距離を最適化すべく、回生ブレーキシステムを改良。ステアリングホイール後方のパドル介して、3段階の回生レベルで作動させることができる。また、新たにヒートポンプを導入。ヒートポンプはパッセンジャーの快適レベルを向上させながら、効率性を大幅に向上させ、航続距離の延長に一役かっている。