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Pagani Utopia
AMG製6.0リッターV12ツインターボに7速MTを組み合わせる
パガーニ第3のモデルとなるハイパースポーツ「ウトピア」の車名は、16世紀の英国の思想家、トマス・モアが出版した著作『ユートピア』に登場する、架空の国家名に由来する。日本上陸したウトピアの生産台数はわずか99台のみ。理想郷に辿り着けるオーナーは限られている。
その超希少車の初お披露目を記念して、12月17日に日本での口ーンチイベントが行われた。シンプルで時代を超えても求められるデザインを特徴とする、現代の自動車トレンドとは逆のアイデアを具現したハイパーカーは、空力と電子制御ショックアブソーバーの組み合わせにより、あらゆる運転条件で最適な動的性能を保証すると謳う。
ミッドに搭載されるのは、メルセデスAMGがパガーニのために特別に製造した6.0リッターV12ツインターボエンジン。最高出力864PS、最大トルク1100Nmを発揮する。トランスミッションは、複雑なDCTは採用せず、極めてピュアでプリミティブな操作が楽しめるXトラック製7速MTを採用。駆動方式はRWDとなっている。
“シンプル”“ライトウェイト”“ドライブの楽しさ”の3要素
99台のみ生産されるウトピアは、当然ながらすでに顧客へ割り当てられているという。日本での記念イベントにはアジア太平洋地域担当マネージング・ディレクター、アルベルト・ジョバネッリも参加し、日本におけるウトピアの発表に際してコメントした。
「ゾンダやウアイラに続く、第3のモデル『ウトピア』をここ日本で発表できて、嬉しく思います。現代のハイパースポーツカーが電動化などで重くなり、複雑化を進めているのに対して、我々は“シンプル”“ライトウェイト”そして“ドライブの楽しさ”という3つの要素を追い求めました」
日本で唯一のオフィシャルパートナーSKY GROUPと行ったメディア向けイベントの後、会場ではカスタマー向けに日本初お披露目となるウトピアの展示、TSUNAMI VIOLIN と Jazz の生演奏、カクテルパーティと豪華絢爛なパーティが開かれたという。