最新「ポルシェ パナメーラ」の頂点グレードと完熟の「BMW M5」どっちを選ぶ?

「ポルシェ パナメーラ」のトップグレードと「BMW M5」を比較する「ドイツ製4ドアスポーツ頂上決戦」

BMW M5(上)とポルシェ パナメーラ(下)
BMW M5(上)とポルシェ パナメーラ(下)
セダンをベースとした高性能スポーツモデルは、ピュアなスポーツカーとはまた違う独特の雰囲気がある。先日リニューアルされた「ポルシェ パナメーラ」には、最上級グレードとなる「ターボ E-ハイブリッド」の設定がアナウンスされているが、このカテゴリーの筆頭格である「BMW M5」と比べるとどのような違いが見られるのだろうか?

PORSCHE PANAMERA
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BMW M5

キャラクターの違いはホイールベースに垣間見える

ディメンションを比べると、パナメーラは全長で60mm以上長く、全幅で30mm以上幅広い。一方で全高はパナメーラが50mm以上低くなっており、パナメーラのローアンドワイド、かつ伸びやかに見える。

しかし、ホイールベースはM5の方が30mm長い。このあたりは、あくまでも高級セダンをベースとしているM5と、スポーティなハンドリングを信条とするパナメーラという、両車のキャラクターの違いによるものと言えそうだ。

ポルシェ パナメーラ ターボ E-ハイブリッド

全長5054×全幅1937×全高1421mm
ホイールベース2950mm

BMW M5 コンペティション

全長4990×全幅1905×全高1475mm
ホイールベース2980mm

最高出力はどちらも600PSオーバー

パナメーラ ターボ E-ハイブリッドは発売前であるため諸元が一部しか公開されていないが、システムトータルで700PS近い最高出力を持つことが明らかにされている。

M5も強力である。0-100km/h加速3.3秒は、ガソリンエンジンを搭載しているモデルとしてはトップクラスだ。

組み合わされるトランスミッションが8速であること、駆動方式がAWDであることは両車に共通する特徴だ。

ポルシェ パナメーラ ターボ E-ハイブリッド

エンジン形式=V型8気筒ターボ+モーター
排気量=3996cc
最高出力=519PS(エンジン単体)・680PS(システム総合)
最大トルク=930Nm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
0-100km/h加速=3.2秒

BMW M5 コンペティション

エンジン形式=V型8気筒ターボ
排気量=4394cc
最高出力=625PS/6000rpm
最大トルク=750Nm/1800〜5860rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
0-100km/h加速=3.3秒

3000万円級のパナメーラに対し、M5はコスパが際立つ

パナメーラ ターボ E-ハイブリッドは現在価格が未発表だ。改良前のモデルの最高価格が3000万円前後だったことを考えると、新型はそれ以上に設定されることだろう。

一方のM5には、およそ2000万円という値段が付けられている。スーパースポーツに匹敵する性能を持ち、それでいて使い勝手が良いことを考えると、この価格はむしろ驚異的とすら言えるだろう。

コストパフォーマンスに関して言えば、現時点ではM5に軍配が上がりそうだ。

ポルシェ パナメーラ ターボ E-ハイブリッド

未発表

BMW M5 コンペティション

1998万円

3代目へと進化を果たした新型「ポルシェ パナメーラ」の走行シーン。

第3世代「ポルシェ パナメーラ」がデビュー「680PSの超強力ハイブリッドパワートレインも」【動画】

2023年11月24日、ポルシェは、中国の上海において、新型「パナメーラ」をワールドプレミアした。ポルシェのフラッグシップスポーツサルーンは、7年ぶりに3代目へとフルモデルチェンジ。新型パナメーラの生産は、先代モデル同様にドイツ・ライプツィヒ工場で行われる。ポルシェ ジャパンは、「パナメーラ」と「パナメーラ4」の予約受注を、本日から全国のポルシェ正規販売店にて開始した。

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