PORSCHE Tycan Cross Tourismo

エクステリアの変更はごくわずか

以前に目撃された「ポルシェ タイカン クロスツーリスモ」のテスト車両は、フロントバンパーが完全に覆われていた。今回のプロトタイプではカモフラージュがほとんど取り去られており、デザインの変更を見ることができる。

現行モデルとの最大の違いはフロントフェイスだろう。ヘッドライトのユニット自体はほとんど変わらないが、周囲のトリムがかなり小さくなり、特に内側の黒いエレメントはほとんどなくなっている。また、ヘッドライト外側から伸びる垂直のラインも廃止されるようだ。ブレーキダクトはボディ同色のバンパーに統合されている。フロントバンパーにはその他にも細かな修正が加えられており、ロワーエアインテークとフロントスプリッターの形状に変更が見える。

リヤではテールライト形状がわずかに変更されているようだ。スリムなフルワイドのライトバーは現行モデルと変わらないが、両端がテールゲート外側で下方向に厚みを増したデザインに変わっている。

「ターボGT」は登場するか?

J1アーキテクチャーは引き継がれ、パワートレインに変更はないだろう。アメリカで販売されるクロスツーリスモはGTSのみの設定となると言われている。デュアルモーターパワートレインの590PS(オーバーブースト時)により、0-60mph加速3.5秒、最高速度155mphを実現するだろう。93.4kWh(使用可能83.7kWh)のバッテリーも変更されない見込みだが、ソフトウェアのアップデートで現行モデルの233マイル(EPA値)の航続距離が改善されることを期待したい。

クロス ツーリスモに「ターボGT」が設定されるかどうかは分かっていない。もし911GT3やカイエンターボGTのようなポルシェGT部門のフルモデルになれば、最高出力は1000PSを超えると噂されている。今後数ヶ月のうちに、さらなる詳細が発表されるとみられる。

ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて、従来のタイムを26秒も更新した、タイカン改良新型プロトタイプ。

新型「ポルシェ タイカン」プロトタイプがニュルで記録更新「現行タイカン ターボSを26秒上回る」【動画】

ポルシェは、フル電動スポーツ「タイカン」改良新型のテスト車両でニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおけるタイムアタックを実施。開発ドライバーのラース・カーンが、従来の記録を26秒も更新する、7分7秒55の最速ラップタイムを記録した。