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Mercedes-Benz EQV
乗用から商用まで幅広いラインアップ
2023年7月、メルセデス・ベンツ バンは、自家用/商用の新型ミドルサイズバン・シリーズを発表。内燃機関を搭載するマルチパーパスバン「Vクラス」、キャンピングカーの「Vクラス マルコポーロ」、商用バンの「ヴィト」、フル電動バンの「EQV」、フル電動商用バン「eヴィト」の販売が2024年1月からスタートした。
欧州市場における価格は、ヴィトのミックス仕様が4万6210.80ユーロ~、パネルバンが4万7074.02ユーロ~、ヴィト ツアラー(人員輸送仕様)が5万7924.44ユーロ~。eヴィトはパネルバンが6万3438.90ユーロ~、ツアラーが6万8397.63ユーロ~。Vクラスは5万9469.00ユーロ~、EQVは7万5410.00ユーロ~、Vクラス マルコポーロは8万0005ユーロ~となっている。
メルセデス・ベンツ・バンのセールス担責任者を務めるクラウス・レークグラーは、新型ミドルサイズバン・シリーズについて次のようにコメントした。
「私たちは、MPVやキャンピングカーから商用バンまで、最も望ましいバンとサービスを提供したいと考えています。ミドルサイズバンの改良新型は、この目的を達成するための大きな一歩となるでしょう。EQV、Vクラス、Vクラス マルコポーロはより洗練されたラグジュアリーさ、eヴィトとヴィトの洗練されたプレミアムなキャラクターにより高い利益率をもたらすことができます」
電動モデルとディーゼルを先行投入
新型ミドルサイズバン・シリーズには、幅広いパワートレインが用意された。「EQV」と「eヴィト ツアラー」は最高出力150kW(204PS)の電動モーターを搭載し、90kWhと60kWhの2種類のバッテリーサイズをラインナップ。eヴィト パネルバンは最高出力85kW(116PS)、60kWh容量バッテリーのみとなる。
EQVの航続距離は最大326~363km、eヴィト ツアラーの航続距離は最大332~370km、eヴィト パネルバンの航続距離は最大242~314kmを確保。効率的な回生ブレーキと最適化された熱管理システムにより、実走行効率と航続距離をさらに向上させた。すべての電動モデルは、家庭や公共のAC充電ステーションででの充電が可能。また、急速充電ステーションにも対応する。
Vクラス、Vクラス マルコポーロ、ヴィト ツアラーには、OM654型2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載。出力は120kW(163PS)/140kW(190PS)/174kW(237PS)が用意された。また、ヴィトは75 kW(102PS)/100kW(136PS)/120kW(163PS)/140kW(190PS)/174kW(237PS)をラインナップする。
マイルドハイブリッド・システムが導入された、2.0リッター直列4気筒「M254」ガソリンエンジンは、2024年中にVクラス、ヴィト ツアラーにて設定される予定。ミドルサイズバンのハイブリッド化は欧州初となる。