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BMW M Hybrid V8
IMSAでの経験を持つドライバーを投入
BMW Mモータースポーツは、2024年シーズンから世界耐久選手権(WEC)に復帰。トップカテゴリーのハイパーカークラスに2台の「BMW M ハイブリッド V8」を投入する。チーム運営はベルギーを拠点とするBMW M・チームWRTが担当し、15号車はドリス・ヴァントール、ラファエル・マルチェッロ、マルコ・ヴィットマンの3名、20号車はシェルドン・ヴァン・デル・リンデ、ロビン・フラインス 、レネ・ラストがステアリングを握る。
BMW Mモータースポーツの代表を務めるアンドレアス・ロスは、強力な6名のラインナップについて次のようにコメントした。
「2024年シーズンのWECハイパーカークラスに、BMWは非常に強力なドライバーラインアップで復活を果たします。私たちは、卓越したドライビングスキルを持つドライバーと、BMW M ハイブリッドV8での経験を融合させました」
「シェルドン・ヴァン・デル・リンデやマルコ・ヴィットマンはIMSAシリーズで、すでにこのマシンをドライブしており、貴重な戦力となるでしょう。また、ニューカマーのラファエル・マルチェッロを含めた全ドライバーが、すでにマシンをテストしていますし、開幕に向けて集中的にテストを続ける予定です」
経験豊富なベテランにニューカマーの組み合わせ
WECにおいてBMWワークスのチーム運営を行うのは、GT3マシンやLMP2プロトタイプレーシングカーでの参戦経験豊富なWRTをベースとするBMW M・チームWRT。チーム代表のヴィンセント・フォッセは、強力なドライバーラインナップ完成に胸を張る。
「ハイパーカークラスに参戦するBMWのドライバーラインナップは、ドリームチームのようなものです。シェルドン・ファン・デル・リンデ、ドリス・ヴァンスール、ロビン・フラインス、そしてルネ・ラストとは長年一緒に仕事をしてきており、彼らのことはよく知っています。新たに加わったマルコ・ヴィットマンとラファエレ・マルチェッロも、最初の合同テストでは素晴らしい仕事をしてくれました。彼らはWECでトップを争えるだけの能力を持っています」
フォーミュラEやDTM(ドイツツーリングカー選手権)など、様々なカテゴリーのマシンをドライブし、確かなスピードを見せてきたロビン・フラインスは、2024年のWEC開幕戦に向けて次のように意気込みを語った。
「私はWECのLMP2クラスで経験を積んできましたが、常にハイパーカークラスに参戦するという目標を掲げてきました。今、BMW Mモータースポーツでその機会を得ることができて、本当に感激しています。シーズン開幕時までに良いベースを築き、表彰台を獲得できるよう、全員がプロジェクトに懸命に取り組んでいます」
「特に楽しみにしているのは、やはりル・マン24時間レースです。チームメイトのレネ(ラスト)とシェルドン(ヴァン・デル・リンデ)は、ともにDTMを戦い、よく知っているスーパードライバーですし、ふたりのチャンピオンと一緒に戦えるのが本当に楽しみです」