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VOLKSWAGEN GOLF GTI
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MERCEDES-AMG A 45 S 4MATIC+
デザインコンセプトの違いが反映されたスタイリング
ボディサイズは、A 45 S 4MATIC+の方がゴルフ GTIよりもひと回り大きく、そして重い。ただ、全高はA 45 S 4MATIC+の方が55mm低い値となっているため、実際にはゴルフ GTIのほうが大柄に見えるかもしれない。
ただ、ゴルフ GTIは数値以上に低いシルエットを持っているようにも見える。それはなめらかなスラントノーズをはじめとした流麗なスタイリングによるところが大きいだろう。
一方のA 45 S 4MATIC+は、メルセデスAMGらしいアグレッシブなエクステリアデザインが大きな特徴だ。そうしたデザインコンセプトの違いが、実際のボディサイズ以上に両車に印象の違いを与えていると言えそうだ。
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI
全長4295×全幅1790×全高1465mm
重量1430kg
ホイールベース2620mm
ラゲッジ容量374L
メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+
全長4455×全幅1850×全高1410mm
重量1630kg
ホイールベース2730mm
ラゲッジ容量370L
規格外のパワーを持つA 45 S 4MATIC+
パワートレインに関しては、A 45 S 4MATIC+がゴルフ GTIをスペックで大きくしのぐ。421PSというA 45 S 4MATIC+の最高出力は、ゴルフのハイパフォーマンスモデルであるゴルフ Rすらも上回る規格外のパワーだ。
さらに、A 45 S 4MATIC+は2リッターの4気筒エンジンでこのパワーを達成している。リッターあたり200PS以上という数字は、市販車のなかではトップクラスだ。
もちろん、ゴルフ GTIが非力というわけではない。ただ、あまりにA 45 S 4MATIC+が圧倒的なのである。
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI
エンジン形式=直列4気筒DOHCターボ
排気量=1984cc
最高出力=245PS/5000〜6500rpm
最大トルク=370Nm/1600〜4300rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=FWD
メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+
エンジン形式=直列4気筒DOHCターボ
排気量=1991cc
最高出力=421PS/6750rpm
最大トルク=500Nm/5000〜5250rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
求めるのは「カジュアルスポーツ」か「クラス最強」か
圧倒的なパワーを持つ A 45 S 4MATIC+は、車両価格も圧倒的だ。ゴルフ GTIが500万円強であるのに対し、A 45には1000万円近いプライスタグが付けられている。
カジュアルにスポーツ走行を楽しみたいのであれば、ゴルフ GTIのほうがいろいろな意味で手頃であることは言うまでもない。さらに言えば、1000万円近い金額を出すのであれば、A 45 S 4MATIC+以外のより多くの選択肢があるのも事実だ。それでも、このカテゴリーにおける最強スペックを追求するなら、A 45 S 4MATIC+を選ぶほかないだろう。