【IMSA】デイトナ24時間、「ポルシェ 963」がGTPクラスを制覇

2024年のデイトナ24時間レースで「ポルシェ 963」が総合優勝を達成「2位のキャデラックとの差わずか2秒112!」

過酷な24時間レースをトップで走り切り、ポルシェに19回目のデイトナ優勝をもたらした、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの「ポルシェ 963」7号車。
過酷な24時間レースをトップで走り切り、ポルシェに19回目のデイトナ優勝をもたらした、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの「ポルシェ 963」7号車。
2024年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦「ロレックス・デイトナ24時間レース」において、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの「ポルシェ 963」7号車(デイン・キャメロン/マット・キャンベル/フェリペ・ナスル/ジョセフ・ニューガーデン)が、総合優勝を飾った。

Porsche 963

4台のポルシェ 963が上位でフィニッシュ

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦「ロレックス・デイトナ24時間レース」を走行する、ポルシェ 963。
ポルシェは、開幕戦ロレックス・デイトナ24時間レースにおいて、ワークスカーの7号車が総合優勝。参加した4台すべてが上位入賞を果たしている。

デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたデイトナ24時間レース、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのポルシェ 963 7号車は、791周を走破。トップフィニッシュを果たし、ポルシェの優勝記録を19に伸ばした。チームメイトの963 6号車(ケビン・エストレ/マシュー・ジャミネ/ニック・タンディ/ローレンス・ヴァントール)は、4位で走り切っている。

カスタマーチームのプロトン・コンペティションの963 5号車(ジャンマリア・ブルーニ/ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/アレッシオ・ピカリエッロ)が5位、JDC-ミラー・モータースポーツの85号車(フィリップ・ハンソン/ティメン・ヴァン・デル・ヘルム/ベン・キーティング/リチャード・ウェストブルック)も6位で完走。また、GTDプロクラスではAOレーシングのポルシェ911 GT3 R 77号車が2位表彰台を獲得した。

ポルシェの研究・開発担当役員、ミヒャエル・シュタイナーはデイトナ24時間総合優勝を受けて次のように喜びを語っている。

「素晴らしい勝利で1年をスタートすることができました。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのチーム全員、そしてヴァイザッハの開発センターの全員が、この成功を達成するため懸命に働いてくれました。従業員すべてに心から感謝します」

「私たちは決してあきらめず、昨シーズンの厳しい挫折にも負けませんでした。そして今、その努力が実を結んだのです。最後まで誰も諦めず、チェッカーフラッグが振られるまで一歩も引きませんでした。誰もが感じたように、本当にスリリングなレース展開となりました」

レース最終盤のバトルを制して優勝

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦「ロレックス・デイトナ24時間レース」を走行する、ポルシェ 963。
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの963 7号車は、レース最終ラップまでキャデラック Vシリーズ.Rの31号車と首位争いを展開し、わずか2秒112差で競り勝った。

記録的な大観衆がデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが集まるなか、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが送り込んだ2台のポルシェ 963は、キャデラック Vシリーズ.Rの31号車と僅差のトップ争いを展開。土曜日の日没直後、6号車がトップに立ったが、厳しいペナルティもありポジションダウンを強いられてしまう。

レース最終盤、963 7号車をドライブするフェリペ・ナスルと、キャデラックのトム・ブロンクヴィストによる32分間のバトルはナスルに軍配が上がる。最終ラップ、ナスルはタイヤの劣化に苦しみながらも、ライバルのアタックを巧みにかわし、わずか2秒112差をつけてトップチェッカーフラッグを受けた。フィニッシュドライバーを担当した、ナスルは次のようにレースを振り返った。

「フィニッシュラインを通過した直後は、まだ勝った実感が湧きませんでした。少し時間をおいて、すべてを受け入れる必要があったのです。24時間レースの決着が厳しいバトルの末に最後の数メートルで決まるなんて……。本当に信じられません」

「最後まで首位を争ったキャデラックは本当にタフで、特に気温が上昇した最終局面では手強かったです。この勝利を手にするため、戦術的にもドライビング的にもすべてを捧げました。それがうまくいったのです。チーム全員を心から誇りに思います」

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…