ホンダのスペシャリティクーペがハイブリッドを搭載して24年ぶりに復活
初代プレリュードは1978年に登場した。以来、モデルチェンジを重ねながら進化を続けてきたものの、5代目モデルが2001年に生産を終了して以来、その系譜が途絶えていた。6代目となる新型の登場により、プレリュードは24年ぶりに復活を遂げたこととなる。

新型プレリュードのパワートレインは、2.0Lガソリンエンジンと、駆動と発電を担うふたつのモーターで構成された「e:HEV」を搭載。さらにホンダ初の制御技術「ホンダS+シフト」が組み合わされ、加減速時には擬似的に8段変速を再現してダイレクトな運転感覚を楽しめるほか、エンジン回転数と同期したサウンドをスピーカーから流すなど、ドライバーの走る気持ちを掻き立ててくれる。

足まわりは、シビック タイプRのものをベースにプレリュード用に最適化。乗り心地を向上させることで、スペシャリティクーペに相応しい乗り味を実現しているという。
また、実用性にも配慮されており、過去の歴代モデルは独立したトランクを持っていたのに対して、新型は開口部の広いハッチバックに変更。広い開口部のおかげもあり、荷室にはスーツケース2個を積載可能。後席を倒せば、9.5型のゴルフバッグ2個を積むこともできる。

ホンダの分析によると、近年、チャレンジングなイメージが希薄化しており、ブランドの独自性が失われつつあるという。特に若年層では、ホンダに対する好意度が低下傾向なのだとか。新型プレリュードには、ホンダのブランドイメージ向上を実現するという大事な使命も課せられている。




