スズキ初の新型BEV「eビターラ」発表会

スズキ初のBEV世界戦略車新型「e ビターラ」を2026年1月16日から日本で発売する。この車は、スズキが世界に向けて出す初めての電気自動車シリーズの第一弾です。「e ビターラ」は、「Emotional Versatile Cruiser(感情を揺さぶる多用途なクルーザー)」という商品コンセプトで作られており、電気自動車の新しい雰囲気と、SUVらしい力強さを両立させている。

新型「eビターラ」発表会で登壇するスズキ自動車 鈴木俊宏 代表取締役

スズキ自動車 鈴木俊宏代表取締役は、「街中でも扱いやすいサイズで、本格的BEVを本日発表させていただきました。受電設備やEVのある暮らしに貢献するとともに、Eビターラを皮切りに競争の激しいEV市場に参入する。今後も適材適所に合うモデルを投入していく。

価格設定については、社内で侃侃諤諤の論議になった。スズキ初のEVになるということで議論し、チームスズキ全体で協力しながらそれぞれの部門で価格についての議論を戦わせた。EV黎明期から主役にこれからEVが躍り出る。補助金に頼らずに、将来主力となるEVとして成り立つのだろうか?と、将来へ向けどういった価格設定が良いのかと売る力を、技術やお客様の意見も取り入れチームスズキとして価格設定も進めていく。」と、会見で述べた。

「e ビターラ」の主な特徴は以下の通り。

1. 新型「eビターラ」デザイン

◦ 見た目は「ハイテク&アドベンチャー(最先端技術と冒険)」がテーマ。角ばったデザインで、電気自動車の先進性とSUVのたくましさを表現しています。

◦ 力強いフロント(車の顔つき)や、車体の四隅にどっしり構えた大きなタイヤ、サイドのガードなどで、どんな道でも走れそうな力強さをアピールしている。

◦ 特徴的な3つの点が光るLEDランプ(ライト)が、新しさを感じさせる。

◦ 18インチのアルミホイールには、空気の流れを良くし、軽くするための特別な飾り(ガーニッシュ)が付いていて、細部まで凝ったデザインで纏められている。

◦ 内装は、最新の機器がありながら、SUVらしい丈夫な作りと使いやすい装備が特徴。黒と茶色を基本にすることで、上質な雰囲気も演出している。

◦ メーターと中央の大きな画面が一体になった「インテグレーテッドディスプレイシステム」は、操作しやすく、見た目もスッキリしていて、電気自動車らしい先進的な空間を演出。

◦ 浮かんでいるように見えるセンターコンソールや、ドアとセンターコンソールに付いたやさしい光(アンビエントライト)が、ハイテク感を高めている。

◦ ダッシュボードやドアの内側には、茶色の柔らかい素材が使われ、エアコン周りなどにはダークシルバーやピアノブラックの飾りが施され、丈夫さと洗練された雰囲気を両立している。

2. 走り心地

◦ 電気自動車ならではの、キビキビとした鋭い走りが楽しめます。

◦ モーター、電気の制御装置(インバーター)、変速機(トランスアクスル)が一体になった「eAxle」という仕組みを採用し、効率が良く、コンパクトにまとまっています。

◦ アクセルペダルを操作するだけで、加速も減速もできる「イージードライブペダル」という機能も搭載。

◦ 「NORMAL」「ECO」「SPORT」の3つの運転モードを選ぶことが可能。

◦ 安全性が高く、バッテリーの寿命が長いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが使われている。

3. 電動4WD「ALLGRIP-e」(電動の四輪駆動システム)

◦ ただ悪路を走れるだけでなく、もっと力強い走りを実現するために、前と後ろにそれぞれモーターを持つ電動の四輪駆動システム「ALLGRIP-e」を採用しています。

◦ 「オートモード」では、道路の状況に合わせて車の動きを自動で調整し、安定した走りや、悪い道での走りやすさを実現します3。前後のタイヤにどれだけの力を送るかを細かく調整することで、タイヤの性能を最大限に引き出し、どんな道でも安定して「走る、曲がる、止まる」ができる。

 ◦「トレイルモード」では、タイヤが浮いてしまうような悪い道でも、空回りしているタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに力を送ることで、スムーズに脱出できるよう助けてくれる。

4. 電気自動車専用の土台(プラットフォーム)「HEARTECT-e」

 ◦ この車のために新しく開発された「HEARTECT-e」というシャシーが使われており、車体が軽く、電気部品が安全に守られ、室内も広くなっている。

◦ 高い強度の素材(高ハイテン材)をたくさん使うことで、車体の重さを減らしています。また、床下の部品をなくすことで、より大きなバッテリーを搭載できるようになった。

◦ 車体が大きく、タイヤも大きいにもかかわらず、タイヤの向きを大きく変えられるように工夫されているため、最小回転半径は5.2mと小回りが利く。

5. その他の便利な機能

スズキ新型「eビターラ」発表会

◦ 10.1インチの中央ディスプレイと10.25インチのメーターディスプレイが一体になった「インテグレーテッドディスプレイシステム」は、直感的に分かりやすく、操作しやすい設計。

◦ 電気自動車での生活をもっと快適・便利にするために、「スズキコネクト」というサービスが搭載されています4。これにより、「タイマー充電(充電時間を予約する機能)」や「バッテリーウォーマー(バッテリーを温める機能)」などが使える。

◦ 衝突の危険を減らすための「デュアルセンサーブレーキサポートII」など、最新の安全機能もたくさん装備されています。 また、この「e ビターラ」は、国が推奨する安全運転サポート車「サポカーS ワイド」や、ペダルの踏み間違いによる急発進を防ぐ装置が付いているとして、国土交通省から認定されている。

スズキ初のBEV新型「eビターラ」の価格は、価格は399,3万円〜です。