スズキGSX-8R×カプコン『ストリートファイター6』
バイクユーザーの高齢化は日本に限ったことではなく、世界的な流れにある。購入者の平均年齢は今や55歳に達し、バイクメーカーは若年層へのアピール施作を試行錯誤している。
スズキは大手ゲームメーカー・カプコンとの縁から人気格闘ゲーム『ストリートファイター6』とコラボし、作中でバイクに乗っているキャラクター「ジュリ」をイメージしたバイクを発表してゲームユーザーを中心とした若年層へのアピールを図ることになった。

『ストリートファイター6』作中に描かれるジュリのバイクは特にモデルは無いものの、カウル付きのバイクであること。スズキのフルカウルバイクではゴリゴリのレーサーであるGSX-Rやメガスポーツのハヤブサではジュリのキャラクターイメージと合わないことから、最新のスポーツバイクであるGSX-8Rが選ばれた。

「もしジュリがGSX-8Rに乗るとしたら?」というコンセプトで、デザインはスズキの車内で行なわれ、カプコンとディスカッションを重ねることでジュリのキャラクターイメージや世界観を忠実に表現するバイクに仕上げられている。
基本的にノーマルながら、カウルマウントのミラーをハンドルマウントに変更。リヤフェンダーをフェンダーレス的なショート化しているのがノーマルとの仕様の違いだ。

流石の完成度で、来場者やネットからは市販希望の声も少なく無いとか。しかし、今回は法規装備はきちんと装着されているとはいえあくまでショーモデルとして制作されているため、キャリパーの塗料やカラーボルト類が市販規格になっていないとのこと。市販規格に落とし込むと「GSX-8R Tuned by JURI」の世界観を再現できなくなる可能性のあり、今のところ市販の計画は無いそうだ。

「GSX-8R Tuned by JURI」はカプコンのゲームイベントで順次展示予定となっている。逆に、10月から開催される『ジャパンモビリティショー2025』には展示予定がないそうで、実車を見る、しかも跨ろうと思うとこの『東京ゲームショウ2025』がチャンスだ。
「GSX-8R Tuned by JURI」跨って
ステッカーとクリアファイルをもらおう
今回展示されている「GSX-8R Tuned by JURI」は実際に跨って記念撮影ができるようになっている。しかも、跨る際には、ジュリのオリジナルボイスが流されるという演出も……ボイスは複数用意されており、どんなボイイスが流されるかはその時になってみてお楽しみだ。
さらに、この乗車体験に参加すると、「GSX-8R Tuned by JURI」のステッカーとクリアファイルがもらえるのだ!

来場者の中には初めてバイクにまたがるという人もおり、反応は上々なようだ。『東京ゲームショウ2025』に来場する際の良い記念になるだろう。これまでバイクに触れたことのない層、若年層や女性層へのアピールというスズキの目的は果たされているのはないだろうか。

