702km/78kWh/518万8700円

フルモデルチェンジを受けて登場した3代目リーフ。プラットフォームはCMF-EV、つまりアリアと同じだ。

初代リーフの登場は2010年、2代目が2017年デビューだから、今回のフルモデルチェンジは8年ぶりである。世界に先駆けてBEVを投入した日産にとってリーフは重要なモデルだ。とはいえ、この8年間でBEVを巡る情勢(世界も、日本も)も激変している。BEVの普及が一気に進みそうになったが、一度踊り場を迎えてるとも言えそうだが、このタイミングで市場に投入される新型リーフは、日本のBEV事情、ムードを一気に変えうるポテンシャルを持っている。

全長×全幅×全高:4360mm×1810mm×1550mm ホイールベース:2690mm

まずは、航続距離だ。

現行(2代目)リーフの上位モデル(60kWh)の450kmに対して新型はB7X(78kWh)で702kmもの航続距離をマークする(WLTCモード)。

エンジン車の燃費効率にあたる「交流電力量消費率(1km走るのにどのくらいの電力を使うか)」は、現行の161Wh/kmが新型では130Wh/kmと大幅に改善されている。

モード電費で700km走れれば、もう「航続距離が不安で」というのはなくなるだろう。安心してどこへでも行けるBEVの誕生だ。

充電性能も格段にアップ

BEVの二大不安は航続距離と充電だろう。受入側の充電性能が低いと、いくら大きな容量のバッテリーを積んでいようと、結局は不便なBEVとなってしまう。

新型リーフはそこも進化している。

急速充電は最大150kWに対応している。最近増えてきた150kWの急速充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリーできる。

これは150kWの急速充電器なら
10分で25kWh=192kmの航続距離
を理論上充電できるというわけだ。もう30分間、じっと待っていなくてもいいのだ。

新型リーフB7の価格は
B7 X:518万8700円
上級グレードのB7 G:599万9400だ。

駆動用モーターは新開発のYM52型交流同期モーター 最高出力:160kW(218ps)最大トルク:355Nm

10月17日から日産販売店で注文受付が始まり、26年1月から順次納車が始まる予定だ。

バッテリー容量が55kWhのB5は26年2月頃の発表を予定している。

CEV補助金に関しては、現在申請中とのことだ。

コックピットも大幅に「現代化」された。