GRヤリスRally2水素パワー
全長3995mm×全幅1820mm

ボンネットとボディサイドに「H₂」の文字が書かれたこのマシンは、GRヤリスRally2 水素パワーだ。搭載するエンジンは、GRヤリスと同じG16E-GTSがベース。これにスーパー耐久シリーズを走る水素GRカローラの水素インジェクターなどを組み込んでいる。

ベースとなるエンジンは、1.6L直列3気筒のG16E型を積む。
燃料がガソリンから気体水素に変わったことで、インジェクターも水素用に換装されている。スーパー耐久の水素GRカローラと同じものを使う。

燃料タンクは、70MPaの圧縮水素タンクが2本。これはトヨタが製造し、ホンダにCR-V e:FCEV用に供給しているものと同じだという。サイズ違いで2本、リヤに横に積まれている。

水素パワー化は、TGR-WRTのフィンランドのファクトリーで行なわれたそうで、水素ラリーカーのために水素ステーションも設置したという。FCEVのMIRAIと同じコンポーネントを使っているから、普通の水素ステーションで水素を充填できる。

水素タンクは70MPaのタイプ。2本積む。
赤く囲んだ部分が水素の充填口。

エンジンとしては、通常のインジェクターを水素用のインジェクターに換えただけ。

パワーはガソリンとほぼ同じだという。

このGRヤリスRally2 水素パワーは、ラリーの実戦では走っていないが、WRCラリー・フィンランドで、ユハ・カンクネンがドライブでデモランを披露している。