

ボンネットとボディサイドに「H₂」の文字が書かれたこのマシンは、GRヤリスRally2 水素パワーだ。搭載するエンジンは、GRヤリスと同じG16E-GTSがベース。これにスーパー耐久シリーズを走る水素GRカローラの水素インジェクターなどを組み込んでいる。




燃料タンクは、70MPaの圧縮水素タンクが2本。これはトヨタが製造し、ホンダにCR-V e:FCEV用に供給しているものと同じだという。サイズ違いで2本、リヤに横に積まれている。
水素パワー化は、TGR-WRTのフィンランドのファクトリーで行なわれたそうで、水素ラリーカーのために水素ステーションも設置したという。FCEVのMIRAIと同じコンポーネントを使っているから、普通の水素ステーションで水素を充填できる。



エンジンとしては、通常のインジェクターを水素用のインジェクターに換えただけ。
パワーはガソリンとほぼ同じだという。
このGRヤリスRally2 水素パワーは、ラリーの実戦では走っていないが、WRCラリー・フィンランドで、ユハ・カンクネンがドライブでデモランを披露している。



