日産自動車、2025年度第3四半期決算を発表し、通期業績見通しを修正

日産は12日、2025年度の第3四半期決算と通期見通しの修正を発表した。業績の回復に向けた進捗は堅調で、第3四半期の営業利益は黒字となった。

第3四半期累計のグローバル販売台数は、米国と中国の伸長により226万台となり、連結売上高は8兆6,000億円、営業利益は-101億円。第2四半期から第3四半期にかけて業績が大きく改善した結果、営業損失額は縮小した。

販売台数が伸び悩み、関税の影響による逆風が続く事業環境の中でも、固定費の削減とモノづくりコストの効率化で着実に改善を進めている。

当期純利益は、主に持分法適用会社の利益の減少や構造改革費用により、-2,502億円。自動車事業の流動性は、2.1兆円の現金及び現金同等物(12月時点)を含めて3.6兆円を確保している。

2025年度第3四半期累計財務実績

中国合弁会社に持分法を適用した2025年度第3四半期累計の財務実績。

(東京証券取引所届出)
中国合弁会社に持分法を適用注2
2024年度
第3四半期累計
2025年度
第3四半期累計
増減
(対前年)
売上高9兆1,432億円8兆5,780億円-5,652億円
営業利益640億円-101億円-741億円
売上高営業利益率0.7%-0.1%-0.8ポイント
経常利益1,594億円-1,108億円-2,702億円
当期純利益 注151億円-2,502億円-2,554億円
2025年度第3四半期累計の平均為替レートは、1USドル149円、及び1ユーロ172円。

2025年度の業績見通し

日産自動車は、2025年度通期(2026年3月期)の業績見通しを修正し、東京証券取引所へ届け出た。

修正後のグローバル販売台数は320万台、売上高は11兆9,000億円を見込む。営業利益は、関税影響を織り込みながらも前回見通しから2,150億円改善し、▲600億円となる見通し。

一方、当期純利益は▲6,500億円を予想。ただし、その大部分は減損損失などの現金支出を伴わないノンキャッシュ項目によるもので、資金流出を直接伴うものではないとしている。

なお、中国の合弁会社については持分法を適用したうえで通期予想を修正している。

(東京証券取引所届出)
中国合弁会社に持分法を適用注2
前回見通し今回見通し増減
(対前回見通し)
売上高11兆7,000億円11兆9,000億円2,000億円
営業利益-2,750億円-600億円2,150億円
当期純利益 注1-6,500億円
2025年度通期見通しの為替レートは、通期平均1USドル=149円、1ユーロ=173円。

日産自動車のイヴァン エスピノーサCEOは「従業員の力を結集することで、Re:Nissanの取り組みは着実に進捗しています。10か月間で再編予定の7つの生産拠点を発表し、その他の取り組みについても厳格に実行することで、固定費の削減を大きく前進させることができました。販売台数の減少や関税の影響を受けながらも、当社は日々の業務に集中し、商品ラインアップを強化することで、この勢いを確実なものとしていきます。

2025年度は大きな当期純損失を計上する見通しですが、これらは主に現金支出を伴わないノンキャッシュ項目であり、長期的に業績を向上させるために必要な施策です。今後も財務基盤を強化し、競争力の高い新型車を投入することで売上を拡大させ、Re:Nissanの目標達成に向けて着実に進んでいきます」と述べている。