新たなライディング体験を提供する「CB750 HORNET E-Clutch」

Hondaは、大型ネイキッドスポーツ「CB750 HORNET」のラインナップに、最新の電子制御技術を搭載した「CB750 HORNET E-Clutch」を追加し、4月16日(木)より発売する。
ベースとなっている「CB750 HORNET」は、「ワインディングを、都会を、颯爽と駆け抜けるパフォーマンスミドルスポーツ」を開発コンセプトに、2025年に登場したモデルである。街乗りでの実用性と郊外でのスポーティーなファンライドを見事に両立させており、走りを熟知したベテランライダーを中心に厚い支持を集めている。
電子制御の融合:Honda E-ClutchとTBWの初搭載
本モデルにおける最大の技術的トピックは、スロットル操作を電気信号に変換するスロットルバイワイヤシステム(以下、TBW)採用モデルに、クラッチコントロールを自動制御するHonda E-Clutchを初めて組み合わせて搭載した点である。
Honda E-Clutchは、発進、シフトチェンジ、停止といった駆動力が大きく変化する場面において、ライダーによるクラッチレバーの操作を一切必要とせず、システムが自動で最適な半クラッチ等の制御を行う画期的な機構である。ここにTBWが連携することで、スロットルを開けた際のエンジンレスポンスが極めて緻密に最適化され、ライダーの技術レベルや走行環境に左右されない、柔軟で快適な操作性を実現した。
この二つの技術の連携は、特にスポーツ走行時に大きな恩恵をもたらす。例えばシフトダウンの際には、TBWが自動でエンジン回転数を合わせると同時に最適な半クラッチ制御が行われるため、変速時のショックが劇的に軽減される。さらに、急な減速や路面のギャップによってリアタイヤが跳ねるような過酷な状況でも、前後輪の速度差から危険を検知し、瞬時に半クラッチを介入させて車体の挙動を安定させるという安定化を図っている。
また、従来のHonda E-Clutchに対し、リフト機構を2軸化してアクチュエーターを前方に配置するなどの工夫により、エンジンの基本構造を大きく変えることなく、非常にコンパクトに車体へ搭載されている点も特筆すべき技術である。
スタイリングと環境への取り組み

デザイン面では、アグレッシブなフォルムをより一層引き立てるアンダーカウルが新たに標準装備された。カラーリングは、都会的で洗練された大人の雰囲気を醸し出す「ウルフシルバーメタリック」と、力強さとスポーティーさをストレートに表現した「グラファイトブラック」の2色が用意されている。
さらに、Hondaが目指す「2050年のサステナブルマテリアル率100%」という環境目標に向けた取り組みも反映されている。回収された使用済みプラスチックを適切な工程で処理し、リサイクル材として外装パーツの一部に再利用することで、環境負荷の低減と省資源化を実現している。
「CB750 HORNET E-Clutch」の国内での年間販売計画台数は500台。価格(税込み)は、1,149,500円である。先進の制御技術によるサポートと、操る楽しさを高次元で融合させた、次世代のミドルスポーツモデルと言える。
主要諸元
| 通称名 | CB750 HORNET E-Clutch | |
| 車名・型式 | ホンダ・8BL-RH24 | |
| 全長 | (mm) | 2,090 |
| 全幅 | (mm) | 780 |
| 全高 | (mm) | 1,085 |
| 軸距 | (mm) | 1,420 |
| 最低地上高 | (mm)★ | 140 |
| シート高 | (mm)★ | 795 |
| 車両重量 | (kg) | 196 |
| 乗車定員 | (人) | 2 |
| 燃料消費率※1(km/L) | 国土交通省届出値定地燃費値※2(km/h) | 34.5(60)<2名乗車時> |
| WMTCモード値★(クラス)※3 | 22.7(クラス3-2)<1名乗車時> | |
| 最小回転半径 | (m) | 2.7 |
| エンジン型式・種類 | RH24E・水冷 4ストローク OHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒 | |
| 総排気量 | (cm3) | 754 |
| 内径×行程 | (mm) | 87.0×63.5 |
| 圧縮比 | ★ | 11.0 |
| 最高出力 | (kW[PS]/rpm) | 67[91]/9,500 |
| 最大トルク | (N・m[kgf・m]/rpm) | 75[7.6]/7,250 |
| 燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> | |
| 始動方式 | ★ | セルフ式 |
| 点火装置形式 | ★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 |
| 潤滑方式 | ★ | 圧送飛沫併用式 |
| 燃料タンク容量 | (L) | 15 |
| クラッチ形式 | ★ | 湿式多板コイルスプリング式 |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
| 変速比 | 1 速 | 3.000 |
| 2 速 | 2.187 | |
| 3 速 | 1.650 | |
| 4 速 | 1.320 | |
| 5 速 | 1.096 | |
| 6 速 | 0.939 | |
| 減速比 | (1次★/2次) | 1.777 / 2.812 |
| キャスター角(度)★/トレール量(mm)★ | 25°00´/99 | |
| タイヤ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) |
| 後 | 160/60ZR17M/C(69W) | |
| ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
| 後 | 油圧式ディスク | |
| 懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) |
| 後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
| フレーム形式 | ダイヤモンドq | |