決定的な見分け方!「ルームミラーがふたつ」のワケ
覆面パトカーを最も確実に見分ける方法は「ルームミラーがふたつある」という点だ。通常車両のルームミラーはひとつだが、覆面パトカーにはふたつあることが多い。これは運転席と助手席の両方の警察官が後方確認できるようにするためだ。
加えて、覆面パトカーの屋根には格納式赤色灯を収める四角い切り込みがあり、後部に不自然なアンテナが付いていることも多い。さらに、ナンバープレートの地域名が現在走行している地域と一致しているかも確認ポイントとなる。
また、青い制服に白いヘルメットを着用した警察官が2名乗車しているような、明らかな場合は言うまでもなく覆面パトカーの可能性が高い。
こんな見分け方も!覆面パトカーの走行パターンや車種の特徴

走行パターンからも覆面パトカーを見分けられる。法令遵守で走行し、車線変更時にはウインカーを3秒前から点灯させる、制限速度を守り車線の真ん中をブレずに走行しているなど、教習所の良きドライバーのお手本のようなセダンは要注意だ。
なかでも特徴的なのが違反車両発見時の変化だ。模範走行していた車が突如として車線変更し、加速し始めたら覆面パトカーの可能性が高い。また、PAやSAの本線進入路付近、ICの進入路近くに停車している乗用車も覆面パトカーかもしれない。
交通取締用覆面パトカーはトヨタのクラウンが圧倒的に多く、他にマークXやカムリ、スバル WRXなども採用されている。共通点はすべて4ドアセダンであること。ボディカラーは「白」「黒」「シルバー」「グレー」などの落ち着いた色が主流だ。これには1957年に登場した「トヨタ・パトロール」の仕様が現在のパトカー規格のベースとなっているという歴史的背景がある。
安全運転こそ最良の対策
覆面パトカーの見分け方を知ることも大切だが、最も重要なのは交通ルールを守り安全運転を心がけることだ。覆面パトカーは速度違反だけでなく、運転中の携帯電話使用や信号無視、車線変更禁止区間での違反など多岐にわたる違反を取り締まっている。

最近では特に「ながらスマホ」や「あおり運転」など社会問題化している危険な運転行為への取締りが強化されている。他にも、車間距離不保持や横断歩道での歩行者優先無視なども重点的な取締り対象となっている。
運転中は常に「前方6割、後方4割」を意識し、ミラーで周囲の状況を確認する習慣付けをおすすめする。そうすれば後方から接近する覆面パトカーにも気づきやすくなる。
ドライブレコーダーの普及により、一般市民からの通報による検挙も増えている。どこかで誰かに見られているという意識を持ち、常に模範的な運転を心がけるべきだ。
交通事故は一瞬の不注意から生じる。違反を取り締まられないようにするのではなく、自分自身と他者の安全を守るためにも安全運転を徹底することが大切だ。それこそが覆面パトカーから身を守る最良の方法であり、すべてのドライバーの責任でもある。