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運転感覚や小回り性は理想的 前席の柔軟な座り心地も好感
国産コンパクトカーの主力車種で、日本ではヴィッツの後継に位置する。全長が4m以下のボディは5ナンバーサイズに収まり、最小回転半径は4.8〜5.1mだから、小回りの利きも良い。サイドウインドウの下端を後ろに向けて持ち上げているため、斜め後方は少々見にくいが、ボディがコンパクトだから運転しやすい。全高も1550mm以下となり、械式立体駐車場も使いやすい。
エクステリア
前席の居住性はおおむね快適だ。長距離移動時の疲労を考えると、腰の近辺をもう少し硬めに仕上げて身体を確実に支えたいが、柔軟な座り心地は馴染みやすい印象も受ける。
インストルメントパネル
後席は足元空間が狭めだ。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシひとつ少々に留まる。ルーフを後方に下降させてリヤゲートを寝かせたから、着座位置も下がり、腰が落ち込みやすい。後席の居住性を重視するなら、同じプラットフォームを使うアクアが快適だ。
居住性
車両重量は、自然吸気エンジンなら約1tと軽いため、1.5lエンジンの動力性能には余裕がある。ステアリング操作に対する反応も機敏で良く曲がるが、後輪の接地性はもう少し高めたい。
うれしい装備
月間登録台数 6071台(21年11月〜22年4月平均値) 現行型発表 20年2月(一部改良 21年5月) WLTCモード燃費 36.0km/l※「HYBRID X」のFF車
ラゲッジルーム
乗り心地は全般的に硬めで、特に14インチタイヤは、燃費向上のために転がり抵抗を軽減させたタイプだ。指定空気圧も前輪が250kpa、後輪も240kpaと高めに設定されているため、乗り心地に粗さが生じやすい。販売店で複数の試乗車を運転して、自分に合った仕様を見つけたい。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.142「2022-2023 コンパクトカーのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/142/