スターロードの新作エアロ登場! S30フェアレディZを華麗に変身させる匠の技! 【東京オートサロン2023】

初代フェアレディZであるS30のカスタムスタイルをリードしてきたスターロード。昨年の東京オートサロンに試作品が出品されたのでご記憶の方も多いだろう。Fighter2と名付けられた新作エアロパーツがいよいよ完成。東京オートサロン2023の会場でお披露目された。
PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
新作エアロキット「Fighter2」を纏ったS30フェアレディZ。

日産旧車のカスタム・チューニングで、もはや世界的に有名ショップとなったスターロード。中でも力を入れているのが初代フェアレディZであるS30のカスタムだ。Figterと名付けた独自性の高いデザインを採り入れて製品化されたエアロキットは、従来までのS30カスタムを大きく進化させたものだった。2022年の東京オートサロンにはさらに進化を遂げてFigter2と名付けられた新作エアロの試作品が展示され話題になったが、2023年の会場で遂に完成形が展示された。

鋭さのなかに曲線を盛り込むことで完成度を高めたフロントバンパー。
2022年の試作型がこちら。

黄色い塗装が施されたものが2022年時点での試作品で、今回展示された青いマシンと見比べると各所から鋭角さが削られていることがわかる。スターロード代表の井上正嗣さんは「試作品は尖り過ぎていたので、乗る人を選ぶところがあった。今回の完成形は形状をイチから見直したことで、誰もが素直にカッコイイと思えるデザインにしました」と語っている。

サイドシルを包み込むようにデザインされたオーバーフェンダー。

特に苦労されたのがフロントバンパーからオーバーフェンダーへと繋がるライン。バンパーに盛り込まれたオーバーフェンダーからの面を途中で切り落とし、リップスポイラー形状のサイド面にメリハリをつけている。オーバーフェンダーの存在感を強調するようにしたことで、リップ形状を際立たせることになったのだ。またオリジナルアルミホイールであるGLOWSTARのスポーク間に黄色いキャリパーが見えている。このフロントブレーキはスターロード製4ポットキャリパーで、L28型改3.1リッターエンジンの大パワーを受け止められる大容量となっている。

純正形状のフロントウインカーを生かしたデザイン。LEDヘッドライトは製品化されている。

純正バンパーを取り去りフロントグリルを下へ伸ばしたフロントスポイラーグリルセットから続く、スターロード製S30スタイルの定番になったフロントマスク。今回のFighter2にも継続して採用され、さらに今回はLEDヘッドライトが正式に商品化された。以前から問い合わせが多かったことに対応したもので、豊富なオリジナルパーツがラインナップされていることもスターロードの特徴だろう。

突起のないデザインとされたリヤバンパー。下のスリットは網目模様とされ、φ80mmシングルマフラーを左に配置。

リヤバンパーを取り去り一体デザインとする手法もフロントスポイラーセットと同時に開発されたスーパーワイドキット時代からの流れ。2022年に展示された試作品でもバンパー下面のグリルデザインは2分割とされていたが、完成形で正式に採用されることとなった。だが、リヤオーバーフェンダーからのラインを途中でカットする手法を採り入れたため、結果的に型から作り直すことになっている。リヤに履くのもスターロード製ホイールであるGLOWSTARで、深リムに合わせたタイヤは245サイズとなる。

リヤバンパーにもオーバーフェンダー後端が盛り込まれている。
深リムのホイールはスターロードオリジナルのGLOWSTAR。
3分割タイプのリヤスポイラー。

3分割タイプのリヤスポイラーは2022年の試作品に比べて角度と高さを変更している。試作から引き継いだものは全体的なルックス程度で、ほぼ全面的に作り直されているとのことだ。まだ正式な価格などは決まっていないが、販売用エアロキットとして今後リリースされる予定。S30フェアレディZに近代的なスタイルを採り入れることで、S30で最も人気の高い240ZGスタイルを大きく凌駕させることができそうだ。

キーワードで検索する

著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…