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ダイハツ ミライースの基本情報・燃費情報
ミライース(e:S)は、ダイハツを代表する軽自動車。誰もが乗れる『第3のエコカー』として開発され、ガソリン車トップの低燃費(JC08モード30.0km/L・2WD車)を、79万5000円からという低価格で実現し、2011年9月にデビューしました。オーソドックスなハッチバックスタイルによるオールマイティな実力を持ち、とくに燃費性能を重視した個性が注目を集めました。
フルモデルチェンジを実施し、2017年5月に登場した2代目も、低燃費と低価格を追求。軽量化などによって、初代をさらに上回る35.2km/Lの低燃費を実現しました。
2代目の搭載エンジンは658ccの直列3気筒DOHC12V(最高出力49ps、最大トルク5.8kg・m)の1タイプで、トランスミッションはCVT。駆動方式は2WD(FF)のほか4WDを全グレードにラインアップしています。
エクステリアは、2ボックス軽自動車の本質を追求したシンプルで無駄のないデザイン。インテリアでは、左右に広がる水平基調のインストルメントパネルが特徴で、シックでモダンな雰囲気も追求しています。誰もが運転しやすく、大人4人がしっかり乗れるパッケージングや、上質でフラットな乗り心地を目指した足回りなども魅力。安全システムは「スマートアシストⅢ」を一部グレードを除き標準装備します。
ダイハツとトヨタ、そしてスバル、この3社は深い関係のあるメーカーですが、ミライースのトヨタ版が「ピクシス エポック」、スバル版が「プレオ プラス」です。燃費データは共通しますので、この兄弟車を検討している方もぜひ参考にしてください。
メーカー | ダイハツ |
---|---|
車種 | ミライース |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1500~1510mm |
車両重量 | 650~740kg |
排気量 | 658cc |
ドア数 | 5 |
トランスミッション | CVT(無段変速車) |
駆動方式 | FF/フルタイム4WD |
定員 | 4名 |
WLTCモード燃費 | 23.2~25km/L |
JC08モード燃費 | 32.2~35.2km/L |
新車価格帯 | 86.0~137.3万円 |
ダイハツ ミライースのグレード別燃費・価格比較
ダイハツ ミライースのグレード別の燃費は以下の通りです。
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グレード | トランスミッション | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|
B | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
L | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
B SAⅢ | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
L SAⅢ | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
B | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
L | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
B SAⅢ | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
L SAⅢ | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
X SAⅢ | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
X リミテッドSAⅢ | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
G SAⅢ | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
X SAⅢ | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
X リミテッドSAⅢ | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
G リミテッドSAⅢ | CVT(無段変速車) | FF | 25km/L |
G SAⅢ | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
G リミテッドSAⅢ | CVT(無段変速車) | フルタイム4WD | 23.2km/L |
JC08モード燃費で32.2〜35.2km/Lを達成した2代目ミライース。JC08モード燃費35.2km/Lは、初代の30.0km/Lに対して約17.3%アップになります。
現在は、WLTCモード燃費が主流ですが、そちらのデータは23.2~25km/L。上記の一覧表は、そのWLTCモードの燃費データを表組みにまとめています。『第3のエコカー』を標榜してデビューした初代の性能をさらに磨き上げただけに、2代目モデルは優れた燃費データを誇っているのです。
最大約80kgの軽量化や走行抵抗低減などにより低燃費を実現したのですが、フロントフェンダー、フューエルリッド、バックドアなどに樹脂パーツを採用して軽量化を図っています。また、空力面での工夫も多く、ドアミラーの空気抵抗を低減する空力フィンや、フラットブレードワイパーなど細部に至るまで空力を高める仕様を多く採用しました。
エンジンは、従来のKF型をベースにして、オルタネーターへ回転を伝えるベルトを低フリクション化。メカニカルロスの低減や、エネルギー効率のアップを目指しました。動力損失の少ないスクロール式エアコンコンプレッサーや、省電力となるLEDヘッドランプの採用など、日常シーンでの燃費へも配慮も怠っていません。
ダイハツ ミライースと競合車種の燃費比較
以下では、ダイハツ ミライースと比較検討されることが多い「スズキ アルト」の燃費データを比べてみます。そのほか、同じダイハツの「ムーヴ」、そしてリッターカーの「ブーン」とも燃費データを比較してみましょう。
競合車種の燃費比較
- ダイハツ ミライースとスズキ アルトの燃費比較
- ダイハツ ミライースとダイハツ ムーヴの燃費比較
- ダイハツ ミライースとダイハツ ブーンの燃費比較
ダイハツ ミライースとスズキ アルトの燃費比較
ダイハツ ミライースとスズキ アルトの燃費比較は以下の通りです。
車種 | トランスミッション | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|
ダイハツ ミライース | CVT(無段変速車) | FF/フルタイム4WD | 23.2~25km/L |
スズキ アルト | CVT(無段変速車) | FF/フルタイム4WD | 23.5~27.7km/L |
かねてからダイハツのミラとスズキのアルトはライバル関係にあり、ミラがミライースとなってからもその関係は続いていると言えます。それだけに、ミライースを検討する際に、アルトの実力をチェックしたいですね。
アルトの動力面での特徴は、ハイブリッド仕様をラインアップする点です。ハイブリッド系が657cc直列3気筒12V・VVTエンジン(49ps)をモーター(2.6ps)が補助。純ガソリンタイプは658cc直列3気筒12V(46ps)となっています。
燃費データ(WLTCモード燃費)は、やはりハイブリッドタイプが優れていて、2WD(FF)モデルが27.7km/Lをマーク。ガソリンは2WD(FF)モデルが25.2km/Lとなっています。比べてみるとハイブリッドが1割ほど上回ります。
一方、ミライースは純ガソリンで25.0km/L。カタログデータ上ではハイブリッドのアルトが優っていますが、ガソリンモデルではほぼ同等のデータになっています。
新車価格は、ミライースが86万200円から、アルトは94万3800円から。価格的にはミライースが低い価格帯から用意がありますが、アルトはデザインがまた魅力的に仕立てられています。燃費のほか価格やデザインなども比較したい両モデルです。
ちなみに、ミライースに兄弟モデルが存在するように、アルトにも他メーカーにOEM供給しているモデルが存在します。マツダの「キャロル」は、スズキから供給されていて、燃費データも23.5~27.7km/Lと共通します。
ダイハツ ミライースとダイハツ ムーヴの燃費比較
ダイハツ ミライースとダイハツ ムーヴの燃費比較は以下の通りです。
車種 | トランスミッション | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|
ダイハツ ミライース | CVT(無段変速車) | FF/フルタイム4WD | 23.2~25km/L |
ダイハツ ムーヴ | CVT(無段変速車) | FF/フルタイム4WD | 18.8~20.7km/L |
同じメーカーの軽自動車であっても、燃費性能が異なるケースはあります。今回、同じダイハツの軽自動車同士を比べてみましょう。ミライースはオーソドックスな2ボックスのボディ、ムーヴは車高が高いワゴンスタイルのモデルです。
ムーブのエンジンはターボ有り無しと2タイプ。ターボなしはミライースと同じ658ccの直列3気筒DOHC12VのKF型ですが、ミライース(49ps、5.8kg・m)に比べて動力性能は高く、52ps、6.1kg・mを発揮します。また、ターボエンジンは64ps、9.4kg・mを誇ります。
最も燃費に優れるのは、やはりターボなしのFF(2WD)モデルで、WLTCモード20.7km/L。ミライースでは25.0km/Lを誇っていますので、燃費データではミライースが優れています。これには、ミライースより走りを重視するムーヴのキャラクターもありますが、大きく異なるのがその車重。650kgのミライースに対して、ムーヴは820kgになります。もちろん装備の違いもありますが、ムーヴはミライースに比べて130mm高い1630mmの全高を持つワゴンタイプであるだけに、車重はかさんでしまいます。しかも、ミライースは、徹底した軽量化対策を行い燃費性能に繋げているのです。
燃費優先ならやはりミライースを検討することとなりますが、室内スペースのゆとりや使い勝手などを考えるなら、ダイハツには多くの軽自動車があるので他モデルも検討してみるといいでしょう。
ダイハツ ミライースとダイハツ ブーンの燃費比較
ダイハツ ミライースとダイハツ ブーンの燃費比較は以下の通りです。
車種 | トランスミッション | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|
ダイハツ ミライース | CVT(無段変速車) | FF/フルタイム4WD | 23.2~25km/L |
ダイハツ ブーン | CVT(無段変速車) | FF/フルタイム4WD | 19.0~21.0km/L |
排気量660ccの軽自動車に対して、1000cc程度の排気量を持つリッターカーと呼ばれるクラスがあります。リッターカーも新車での車両価格が手頃なため、軽自動車と合わせて検討する場合も少なくないでしょう。ダイハツのリッターカーはブーンとトールがありますが、ここでは、2ボックスのボディを持つブーンと比較してみます。
ブーンの搭載エンジンは996cc直列3気筒のDOHC12Vで、69ps、9.4kg・mの動力性能を持ちます。さすがリッターカーになると性能にも余裕が生まれてきます。そのうえ、ブーンは燃費性能が高いのが特徴で、最も燃費データのよいモデルはWLTCモード燃費21.0km/Lを達成しています。これはミライースの25.0km/Lには敵わないものの、ムーヴの20.7km/Lを上回るデータになります。
新車時の価格は、ミライースはとくに軽いプライスタグを掲げるので、燃費のほか価格的にもミライースに軍配が上がります。しかし、ブーンは全車に安全装備のスマートアシストIII(SA III)を装備します。広さや仕様などがひとクラス上のモデルで、21.0km/Lの優れた燃費データも持つブーンは魅力的な存在ではありますね。価格やボディサイズなどがOKなら、検討したいモデルのひとつになりそうですね。
ここでも兄弟車の話をしてしまいますが、ブーンのトヨタ版が「パッソ」です。
ダイハツ ミライースの年間維持費をシミュレーション
自動車税 | 10,800円 |
---|---|
自動車重量税 | 5,000円 |
自賠責保険 | 17,540円 |
点検・車検費用 | 45,000円 |
ガソリン代 | 約66,000円 |
任意保険 | 約58,000円 |
年間維持費合計 | 約191,540円 |
月間維持費合計 | 約16,000円 |
※最初の車検(新車から3年の初回継続車検)を受ける年について、一例を記しています。
※「点検・車検費用」は、代行手数料なども含める一例として掲載しています。
※「ガソリン代」は、1年間に10,000kmを走行することを想定し、WLTCモード25.0km/L、ガソリン代は165円/Lで計算しています。
※「任意保険」は概算です(車両保険を付けない一例)。契約者の年齢や等級、契約時の条件などによって異なります。
※年間維持費合計は項目ごとの額を合算したもので、それを12で割ったものを月間維持費合計として掲載しています。
ミライースは、新車購入時の環境性能割(以前の取得税に当たる)が非課税。重量税も新車購入時は50%減税となり、また軽自動車税(種別割)は年度の途中での購入ならば翌年の4月まで税金はかかりません。
上記の表組みは、維持費などをシミュレーションするため、最初の車検(新車時から3年目の車検)を受ける年をイメージして概算で試算していますが、車検時には重量税がエコカーの本則税率となり5000円の納税額(新車時から13年が経過すると増額)となります。多くの項目で安く収まるため、年間の維持費も低く抑えられる軽自動車ならではのメリットがあります。
ダイハツ ミライースの燃費の良い走り方のポイント
優れた燃費性能を持つダイハツ ミライースですが、運転時に配慮を怠ると、せっかくの省燃費モデルでも本来の性能を発揮できない場合があります。ここでは、良い燃費で走るためのポイントについてまとめていきましょう。
- 余計な荷物を下ろして、軽量ボディのメリットを活かす
- 早めのアクセルオフで燃料の消費を抑える
- エコドライブアシスト照明でグリーンの状態を長く保つ
ミライースの特徴は、ボディが軽量なこと。その軽さが優れた燃費を実現している大きな理由のひとつです。それだけにラゲージスペースに無駄な荷物を積んだままにしないことが肝心です。趣味の荷物などは必要なときだけ積むようにして、また、洗車道具やメンテナンス剤なども積みっぱなしにしないようにしましょう。無駄な荷物を積んでいてはせっかくの軽量ボディが台無しになってしまいます。
アクセルワークで大切なのは、早めのアクセルオフです。エンジンブレーキを使うと燃料の供給が停止されるため、先方の信号が赤になったりして停車位置がわかったらアクセルペダルから足を早めに離すようにしましょう。ただ、あまりに早くアクセルオフして、停車位置まで到達できずに、慌ててアクセルを余計に踏み足したりしないよう、うまくコントロールすることも大切です。
ミライースは、全車にエコドライブアシスト照明を装備しています。これはメーターの周りの照明(イルミネーション)が、燃費の良い状態のときにはグリーンに変わります。グリーンの状態をできるだけ保てる運転をすると、上手なエコドライブに繋がります。また、一部の上級グレードに装備されているTFTマルチインフォメーションディスプレイでは平均燃費を表示できます。これもエコドライブを実現するための指標になります。
ダイハツ ミライースは新車・中古車どちらで買うべき?
ダイハツ ミライースの燃費情報を踏まえたうえで、新車・中古車どちらで買うべきか検討時のポイントを解説します。
新車・中古車どちらで買うべき?
- ダイハツ ミライースの新車購入がおすすめの人
- ダイハツ ミライースの中古車購入がおすすめの人
ダイハツ ミライースの新車購入がおすすめの人
やはり好みのボディカラーや仕様にこだわりたいなら、新車での購入がよいでしょう。環境性能割が非課税、重量税50%減税と、燃費に優れたモデルだけに税金面での多くの恩恵を受けるのは得した気分になります。
昨今の半導体部品の不足や、部品の入荷&物流の遅延などによって生産が非常に遅れているモデルもありますが、ダイハツのホームページに工場出荷時期の目処が掲載され、頻繁に更新もされるので、ぜひチェックしてみましょう。2023年5月上旬に確認したところ、ミライースは「ご注文いただいてから、1ヵ月~」と記載されているので、待つ時間は短めかもしれません。まずはディーラーで確認することをおすすめします。
ダイハツ ミライースの中古車購入がおすすめの人
2017年5月にデビューした2代目ミライースですが、当時、JC08モード燃費35.2km/Lを実現し、登場しました。現在のJC08モード燃費のカタログデータもこれと同じ数値ですので、中古車を選んでも燃費性能に大きな違いはなさそうです。
デビューから6年が経過していますので、中古車市場で流通している台数も豊富なため、その中からなるべく自分の好みにあったものを選ぶと、燃費面だけでなく、お財布にもメリットのある自分流のクルマ選びができそうです。
2017年のデビュー時、すでに安全システムは「スマートアシストⅢ」を一部グレードを除き標準装備しているのも注目ポイントです。
ダイハツ ミライースの燃費についてまとめ
オーソドックスな2ボックスのボディを持つミライースは、多くの場面で使い勝手のよさを感じられるモデルです。1550mmの高さ制限のある立体駐車場もクリアできる点もポイント。とくに軽量ボディを活かした低燃費、そして買いやすい価格設定などは、大きな魅力になっています。
2代目ミライースも、「トヨタ ピクシス エポック」、「スバル プレオ プラス」とは、兄弟車の関係にあり、デザインやメカニズムを共有します。トヨタ版やスバル版も視野に入れると、多くの選択肢のなかからチョイスでき、支払いの額やローン金利、納車時期が異なる場合もあるので、良い検討ができると思います。中古車でも同様に、自分に合った1台に巡り会える可能性が高まるので、兄弟車の検討もぜひトライしてみましょう。