「フェアレディZ NISMO」と2024年モデルの「GT-R NISMO」も披露
今回のSEMAショーで日産は、モータースポーツの興奮とオフロードの刺激をもたらすスリリングな2台のコンセプトカーを初公開。また、「フェアレディZ NISMO」と2024年モデルの「GT-R NISMO」のほか、ユーザーがカスタマイズ可能なオフロードにも特化したNISMOアクセサリーパーツも展示する。
プロジェクト ラギッド ローグ
新しいデザインが採用された「ローグ」2024年モデルをベースに、家族でのキャンプをはじめオフロード走行向けのクロスオーバーSUVとして新たにデザインしたのが「プロジェクト ラギッド ローグ」。このコンセプトモデルは、悪路をより走りやすくするためのプロトタイプとなるNISMOオフロードコンポーネントを備えている。コンポーネントの詳細は下記のとおり。
・NISMOカスタム オフロードサスペンション3インチリフトキット
・NISMO プロトタイプオフロードホイール(18×8.5インチ)、ヨコハマ ジオランダーM/T G003タイヤ
・NISMOオフロードカスタム センター出しデュアルエキゾースト
・カーボンファイバー製 フェンダーフレア、リアスポイラー
・NISMO プロトタイプ6 インチ丸型ドライビングライト付きオフロードルーフラック
・NISMO プロトタイプ6インチ丸型ドライビングライト付きオフロードフロントバンパーガード
・NISMO プロトタイプオフロードロックレール
・NISMOオフロード4インチ丸型ドライビングボンネットライト
・カヤック/マウンテンバイク用ルーフラック
セントラDETコンセプト
コンパクトセダン「セントラ」をベースに、大幅に性能を向上させた「セントラDETコンセプト」。2024年に米国ラウンドが追加されるカナダの「日産セントラカップ」シリーズで使用する車両から着想を得たこのダイナミックなコンセプトは、歴代のSE-RモデルおよびNISMOの伝統に対するオマージュを表している。パフォーマンス向上を訴求する同モデルには、日産の伝統であるパフォーマンスに対する探求心が結実し、スタイルと力強さが融合している。
「Dual overhead cam(デュアルオーバーヘッドカム)」「Electronic fuel injection(電子燃料噴射)」「Turbo(ターボ)」といった高性能エンジンを表すDETと言う呼称は、「シルビア/180SX」「パルサーGTI-R」「スカイライン」「ステージア」など、歴代で人気の日産スポーツモデルに搭載されたエンジンで使われてきた。 「セントラDET」コンセプトの核となるのは、高性能ターボチャージャー付MR20DD 2.0ℓエンジンと6速MTの組み合わせ。そしてエンジン音に迫力を与えるステンレス製のNISMO B18 パフォーマンスエキゾーストだ。GT4プロレーサーのブライアン・ハイトコッター選手の意見を取り入れ、エンジンのハイパワー化に合わせて、ツインチューブショックとリニアレートスプリングを特徴とするNISMO専用サスペンションを装着している。
また、このコンセプトには、18インチNISMO LM-RS6ホイールと、ヨコハマタイヤ社の高性能タイヤ「アドバン・ネオバAD09」を装着。室内では、レカロスポーツスターCSフロントシートとNISMO GTシフトノブが採用されている。
フォルスバーグ・フロンティア・オフロードレーストラック
「フロンティア・オフロードレーストラック」の開発にあたり、日産は、これまで幾度もフォーミュラドリフトチャンピオンに輝いたクリス・フォルスバーグ選手率いるフォルスバーグレーシングと再びタッグを組んだ。フォルスバーグレーシングチームは、過酷なNORRA500オフロードレースに向けて、NISMOオフロードパーツを装着したこのモデルを開発。クリス・フォルスバーグ選手とヨコハマタイヤのチームメイトであるレティシア・ブフォニ選手が今年のノーマル車両クラスで1位を獲得し、「フロンティア」の高い耐久性と、NISMOオフロードパーツによる性能向上を証明した。
フォルスバーグ選手は次のように語っている。
「NORRA500レースで『フォルスバーグ・フロンティア・オフロードレーストラック』を走らせるのは素晴らしい経験でした。日産とフォルスバーグレーシングチームは、まさに強力なマシンを作り上げたのです」
フェアレディZ NISMO/GT-R NISMO
今年発売された「フェアレディZ NISMO」、そして2024年モデルの「GT-R NISMO」も展示。サーキット走行に対応するパフォーマンスを備えた「フェアレディZ NISMO」は3.0ℓV型6気筒ツインターボエンジン「VR30DDTT」のスペックを420ps/520Nmまで向上させ、サスペンション、ブレーキなどへも専用チューニングを施している。
一方「GT-R NISMO」は、匠によって手組みされるNISMO専用チューニングが施された3.8ℓV型6気筒ツインターボエンジン「VR38DETT」(600ps/652Nm)に加えて、新デザインのリヤウイングを高い位置にセットするなど、空力性能の磨き込みを行っている。