「カスタムって、構えなくていい」ホンダ新型SUV WR-Vの純正アクセサリー群が提案する“自分らしさ”の作り方

ホンダの世界戦略車の一台であるコンパクトSUVが、日本では「WR-V」として展開される。なかなか実用的に見えるWR-Vだが、同モデルをSUVとして気兼ねなく使い倒すための純正アクセサリーも合わせて販売される。外装アイテムではエキパイフィニッシャーなど「お?」と思わせるパーツもある一方、全体で見るとパンチが弱いようにも思えるが……?

11月16日、ホンダは2024年春に発売を予定している新型コンパクトSUV「WR-V」を先行発表した。それに合わせて、同モデル用の純正アクセサリーも公開した。

Honda WR-V
純正アクセサリー装着車

WR-Vはホンダの世界戦略車。タイを拠点に開発され、すでにインドでは「エレベイト」として展開が始まっている。日本国内への導入にあたって、メインターゲットは20~30代の若年層とされた。
1.5L i-VTECエンジンを搭載した純ガソリンエンジン車で、駆動方式はFFながら最低地上高は195mmと高く、未舗装路も気にすることなく走行できる。荷室を含めた車内空間も広く確保されており、SUVとしてアクティブに使われることを強く意識したモデルだ。

Honda WR-V

200万円台前半の「手が届くSUV」ホンダWR-Vが発表! 堂々のボディに使い勝手と快適性を詰め込んだコンパクトSUV

以前から噂されていたホンダのグローバル戦略車が日本にも導入されることが明らかになった。すでにインドでは「エレベイト」として展開されているSUVが、日本では「WR-V」として販売される。純ガソリンエンジンのFFモデルながら、“200万円台前半から”というお手頃な価格設定とされる。

四角く塊感の強いWR-VはそれだけでSUVらしい力強いタフさを感じさせるが、「HIGH QUALITY TOUGHNESS」をテーマとした純正アクセサリーがホンダアクセスから販売される。レジャーシーンでの使い勝手をより高めるインテリアのユーティリティアイテムと、上質感を増すエクステリアアイテムによって、WR-VのSUVとしての魅力をより一層高める。

Honda WR-V
「WR-V」のロゴが入ったラゲッジトレーとストレージボード(写真左側)のほか、リアシート裏面のカバーも装着されている。濡れた荷物も気兼ねなく積載できるので、SUVとしての利便性も向上する。ちなみに、WR-Vの荷室容量は458Lと大きく、ゴルフバッグ2つ、スーツケースなら4つ積載可能だ。

インテリアでは、荷室の左隅に装着することで、小物をコンパクトにまとめられるストレージボードのほか、簡単に丸洗いでき、濡れたものや汚れたものを気兼ねなく積載できるラゲッジトレーなどを展開。WR-VをSUVらしく使い倒すためのアイテムがそろえられる。

外装パーツとしては、フロントグリルやブラックエンブレム、各種シルバーガーニッシュなどがラインアップされる。WR-Vが元々備える力強さに高級感を持つシルバーパーツを追加したこのコーディネートは“TOUGH STYLE”と名付けられている。

Honda WR-V
純正アクセサリー未装着車
Honda WR-V
純正アクセサリー装着車
Honda WR-V
純正アクセサリー未装着車
Honda WR-V
純正アクセサリー装着車

「フロントグリルをはじめ、下回りのフロント、サイド、リヤのシルバーの加飾を追加してタフさを表現しました」と話したのは、純正アクセサリー開発責任者を務めたホンダアクセスの水上寛之氏だ。
「私達は『もうひとつのWR-Vを作ろう』というのをテーマに掲げて、あたかも“もうひとつのグレード”であるかのように仕上げました。なるべく後付け感がないようにしています」

Honda WR-V
純正のフロントグリルは水平基調なのに対し、ホンダアクセスが手掛けたそれは垂直基調。“タフさ”を表現するにあたり、まず線を太くすることから出発し、デザインが発展していく過程で縦のラインに行き着いたという。しっかり主張しながらも派手すぎないフォグライト周りとフロントマスク下部のガーニッシュも組み合わされ、重厚感を演出している。

実際、純正アクセサリーの外装パーツ一式が装着された車両は、そうでない個体と並べられてもまったく違和感はなく、一見するとグレード違いであるかのようだ。誤解を恐れずに言えば、いささかパンチが弱いようにも思えるが、それもホンダアクセスの狙いのひとつだ。

Honda WR-V
サイドロアーガーニッシュ

「WR-Vのターゲットは“ミレニアル世代”がメインになりますが、そういった若い方たち向けに、カスタマイズのハードルを下げたいと考えています。『カスタマイズって、構えなくていいんだよ』ということで、ワンポイントのアクセントになるような、フェンダーガーニッシュであったり、フューエルリッドデカールも取り揃えています。こういったものをひとつ付けることで『ほかの人のクルマとは違う』というのを演出してもらいたいですね」

Honda WR-V
フェンダーガーニッシュ。写真は左フロントのものだが、左右でセットになっている。
Honda WR-V
フューエルリッドデカール。これがあることで、サイドからリヤへの加飾の流れが成立する。

クルマのカスタムというと、給排気系パーツやサスペンションを交換したりする、走りに効くようなチューニングを連想しがち。しかし、そういったハードコアな方面もカスタムというものの楽しみ方のひとつに過ぎないのだ。

Honda WR-V
リアロアーガーニッシュ&エキパイフィニッシャー。エキパイフィニッシャーもエクステリアアイテムで、タイコには手をつけないので音は変わらない。それでもこれがあるだけで純エンジン車であることは強く感じさせるようになる。

「加飾をひとつだけつけるというのもカスタマイズなんだということを広げていきたいですね。このWR-Vの純正アクセサリーは、カスタマイズの世界の入り口になるようなものです。クルマで自分らしさを表現していただければ、我々もうれしく思います」

WR-V 純正アクセサリーコーディネート
“TOUGH STYLE”アイテム一覧

・フロントグリル
・ブラックエンブレム
・フォグライトガーニッシュ
・フェンダーガーニッシュ
・フロントロアーガーニッシュ
・リアロアーガーニッシュ
・フューエルリッドデカール
・エキパイフィニッシャー
Honda WR-V
パターンプロジェクター(ドア開閉連動)
Honda WR-V
サイドステップガーニッシュ(ドア開閉連動)

キーワードで検索する

著者プロフィール

上坂元 宏樹 近影

上坂元 宏樹

メジャーリーグなどアメリカンスポーツ関連ニュースの翻訳業務を経験した後、2016年10月にモータースポー…