目次
スポーツ性能も損なわない美しいスタイリング
印象的なデザインのフロント・エプロンは、中央部分がA字型に盛り上がっており、これにより、、大きなエアインレットが確保されている。これは、2つのクロス・スラットを備えたアウター・エアインレットにも適用されている。大きく張り出したフロント・リアフェンダーと、19インチ・ホイールにより、性能に劣らないアグレッシブなスタイリングを確立させている。筋肉質なリアは、流れるような表面、滑らかなトランジション、立体的なライトボディを持つ2分割のLEDライトが特長的で、車両のワイド幅を強調させている。
インテリアには、専用素材のARTICO人工皮革/マイクロカットブラックマイクロファイバー製インテグラルシートと、最新世代のMBUXインフォテインメント・システムが装備されている。12.3インチのドライバー・メーターと、縦型の11.9インチ・センターディスプレイにより、車両特性が一目瞭然となっている。各ドアでは、アームレストとベルトラインの輪郭に沿って、光の帯がリアエリアまで伸びている。
改良された3.0リッターM 256直列6気筒ターボエンジンを搭載
新型CLE 53 4MATIC+では、搭載される3.0リッターM 256直列6気筒ターボエンジンが全面的に改良されている。新しい電動式追加コンプレッサーと組み合わせることで、ブースト圧が増加し、連続運転で560Nm、最大12秒間のオーバーブーストで600Nmの高トルクを発揮する。電動追加コンプレッサーが改良されたことにより、エンジンの全体的なレスポンスが向上している。また、第2世代の一体型スタータージェネレーター(ISG)がハイブリッド機能を担うことで、23馬力のパワーと205Nmのトルクによる短時間のブーストを発揮する。最高出力は449馬力を発揮する。
3.0リッター直列エンジンは、AMG SPEEDSHIFT TCT 9Gトランスミッションと組み合わされ、このトランスミッションは、最適化されたシフト時間、素早い反応、ダブルデクラッチ機能、複数のシフトダウンを卒なくこなしてくれる。電子制御により最高速度は250 km/hに制限され、オプションのAMGドライバーズパッケージを装着すると270 km/hまで引き上げることができる。ドライビングモードは、「スリッパリー」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビジュアル」の5つが用意されている。
連続的にトラクションを最適化する4MATIC+全輪駆動システム
完全可変AMGパフォーマンス4MATIC+全輪駆動は、ドライ路面だけでなく、濡れた路面や滑りやすい路面など、あらゆる条件下で、ダイナミックなドライビングの歓びをもたらす最適なトラクションと高い走行安全性を両立させている。インテリジェントな制御により、状況に応じてシステムが連続的にその配分を振り分ける。ドライブモードによってもその特性は変化し、ESPスポーツ設定以降はリア重視のドライビング挙動となり、ドリフトモードでは全速度域で後輪駆動でドライビングする。
アファルターバッハで開発されたAMG RIDE CONTROLシャシーは、スポーティなスプリング・ダンパー・セットアップとアダプティブ・アジャスタブル・ダンピングを備えたスチール製サスペンションを備えており、優れたドライビング・ダイナミクスと高水準の乗り心地を兼ね備えている。さらに、ダンパー特性は、コンフォート、スポーツ、スポーツ+の3段階で特性を選択できるため、長距離走行時の高い快適性とスポーティなドライビング・ダイナミクスを顕著に差別化することができる。
後輪を操舵するリア・アクスル・ステアリングも標準搭載され、最大2.5度まで操舵することができる。これだけあれば、ホイールベースが仮想的に短縮され、旋回性が大幅に向上し、ステアリング操作が軽減され、操縦性が向上する。旋回時や駐車時のターニング・サークルが顕著に小さくなる。また、100km/h以上の速度域では、後輪が前輪と平行に回転することで(最大0.7度)ホイールベースが仮想的に延長され、走行安定性が向上する。