現在のスバルモータースポーツの大きな柱である「SUBARU WRX NBR CHALLENGE」。すでに2024年型のWRXが富士スピードウェイでお披露目されているが、『東京オートサロン2024』で正式に参戦が発表された。
参戦体制は昨年と同じくWRX S4をベースとした「SUBARU WRX NBR CHALLENGE」を2024年仕様に改めたもの。ドライバーはカルロ・ヴァン・ダム選手、ティム・シュリック選手、佐々木孝太選手に加え久保凛太郎選手が加わった。
また、全国のディーラーから選抜された8名のメカニックが派遣されるのだが、レースの第一線へのディーラーメカニック派遣は1990年のWRC挑戦以来、2023年まででのべ393名が参加しているという。
そしてその発表の場で、2009年以来スバルのニュルブルクリンク24時間レース参戦プログラムを指揮してきた総監督の辰巳英治総監督が、この2024年の挑戦を持って現場を退くことが伝えられた。
この2024年がラストチャンスとなることから、勝利を確実なものとすべく2023年参戦車両から、フロントスタビライザーブラケットの締結軸力やエキゾーストマニホールドの構造を見直すことで信頼性を大幅に向上させている。さらにエアロダイナミクスも進化しており、辰巳英治総監督曰く「完璧に勝てるマシンに仕上がっている」と語った。
マシンの仕上がり、チーム体制、現場の士気……2024年のニュルブルクリンク24時間レースに向けて自信を覗かせた辰巳英治総監督だが、SUBARU WRX NBR CHALLENGEは総監督の言葉通りに「勝利」という「璧」を「完」うすることはできるだろうか?