ティザーイメージでは、ヘッドライトとボディライン以外、ディテールはわからないが、プロトタイプでは、完全にクローズされたグリルを装備、その両方にスプリットヘッドライトと大きなエアインテークが配置されていることがわかる。
ヘッドライトは、顧客が 8 つのデジタル・ライト・シグネチャーから選択して、好みのデイタイムランニングライトのデザインを表示できるという高度なシステムが採用されている。
側面に移動すると、柔らかな曲線と筋肉質なアクセントが見える。流行のフラッシュマウントドアハンドルは避け、従来のものが取り付けられている。そのほか、上向きに広がるベルトライン、傾斜したルーフが確認できる。
リアエンドでは、大型のスポイラーと、第2世代のデジタルOLEDテールライトが全幅ストリップバーで接続されている。
インテリアは、昨年のミュンヘンモーターショー(IAAモビリティ2023)で公開された。そこでは、11.9 インチのデジタルインストルメントクラスターと、Android Automotiveを搭載した14.5 インチのインフォテインメントシステムが採用されているほか、10.9インチの助手席ディスプレイも装備していた。どうやらそれは市販型でも反映される見込みだ。
さらに前方最大656フィート(200 メートル)に、方向などの情報を投影する拡張現実ヘッドアップ ディスプレイや、22スピーカー「Bang & Olufsen」プレミアムオーディオシステムなどの搭載も確認されている。
市販型では、ポルシェ「マカンEV」同様に「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用、100kWhのバッテリーパックと270kWのDC急速充電機能を搭載する予定で、30分以内に10~80%の充電が可能となる。このバッテリーは、最高出力380psを発揮するデュアルモーター全輪駆動システムに電力を供給することになる。
また、さらなるパフォーマンスを求める顧客は、最高出力490psを発揮するとみられる「SQ6 e-tron」に期待していいだろう。
Q6 e-torn は2024年下半期から販売され、約6万ドル中盤(約960万円)から始まると推定されているが、8万450ドル(約1千200万円)からのポルシェ マカンEVと比較するとお手頃な選択となりそうだ。