カーデザイン専門誌として、カーデザイナーに世界的な知名度を持つCarStyling(カースタイリング)。1972年創刊で、多くのデザイナーにとってバイブル的な役割を果たしてきた。
CarStyling誌は、2010年に一旦休刊し、その後2014年に復刊している。そして2019年に再び休刊となってしまった。
2020年代に入り、自動車は大きな変革期を迎えている。電動化、知能化の流れが急速に進む。日米欧の自動車メーカーは中国をはじめとする新興自動車メーカーからの追撃を受ける立場だ。自動車の性能の違いを見せられるのは、車両運動制御と「デザイン」である。インテリアのみならず、HMI(画面のなかのデザイン、ユーザーインターフェースの組立方)や、照明(ヘッドライトやテールランプも)のデザインもこれまでとはまったく違う次元の「デザイン」が求められる。
デザインの重要度が高まっている現代、いまこそCarStylingが必要なのではないか?
そう考えて、再びCarStylingをreboot(リブート=再起動)させることにした。
編集長は、カーデザイナーとして活躍し大学で教鞭をとった経験もある難波 治氏が務める。
新型のデザイン分析、デザイナーインタビュー、著名デザイナーのエッセイ、世界のデザイン業界の動き……CarStylingが伝えるべきテーマは多岐にわたる。再起動したCarStylingがなにをどう伝えるか、どうぞご注目いただきたい。