2023年のゴールデンウィークに4年ぶりで開催された「クラシックカーフェスティバルin関東工大」。その模様は過去の記事でもお伝えしたが、2024年も同じくゴールデンウィーク初日の4月27日に開催された。当日は朝から小雨が降りキャンセルする参加車が多いのではと危惧された。ところが会場である関東工業自動車大学校に到着すれば杞憂に終わったと実感。例年のように広大な校庭にズラリと歴史的名車が並んでいた。
関東工業自動車大学校は自動車の整備技術を学ぶ学校であり、生徒たちは一様にクルマ好きだったりメカニズムに興味がある。現代のようにコンピューター制御ではない旧車たちは、整備やメカを知るには格好の素材でもある。旧車オーナー、そして学校側の意向が合致していることからクラシックカーフェスティバルが開催されるようになった。
校庭だけでなく整備技術を学ぶ実習設備も広大。ここを開放してクラシックカーたちを展示していた。今回は地元のマツダディーラーからも出展があり、古いモデルから最新モデルまで見比べることができた。改めて両車を見比べると、いかに現代のクルマが衝突安全を考慮したスタイルであるかが如実にわかる。安全は第一だが古いクルマたちのスタイルには、やはり老若男女問わず惹きつけられるものがある。
会場を歩いていると、何やら人だかり。それもそのはず、女子学生たちがキャンギャルに変身して参加車の間を練り歩いていたのだ。しかも参加者や来場者と気さくに写真撮影を応じてくれている。だから3人の周りには絶えず人だかりができていた。
このイベントは展示車を見るだけでなく、展示された中から選ばれたモデルたちに同乗試乗することができる。校庭を1周するだけだが、日常で見ることがまずない希少なツェンダップ・ヤヌスやオールドダットサン、マツダR360クーペやスバル360などの助手席で走りを味わえるとあって大盛況。さらに今回はネオクラシックカーたちの参加も多く、身近ながら乗る機会を逃してしまったネオクラ世代にも人気が集まっていた。以降は展示された名車たちを写真で紹介しよう。